ウインドスクリーン取り付け【後編】です。
【前編】では購入した市販のウインドスクリーンをそのまま取り付けてみました。
取り付けて走ってみたら走行風は交換前とほとんど同じ。
外観はスクリーンがカウルに合う感じで意外にフィットしてました。
問題は走行風。スクリーンが大きくなっても傾斜角度が同じなので走行風も変わらないわけです。
後編ではスクリーンの傾斜角度をきつくします。
ステーの長さを約10センチ長くしてスクリーン上端を前方に押し出すようにします。
これは元のスチールステーです。全長は180mmでした。
左側(ハンドル側)の長さは120mmです。角度は約50°。
全長を280mmに。ハンドル側の120mmを約210mmに。曲げの角度も約70°にしてみます。
ステーの材質がスチールではDIY工具で加工は無理。アルミ丸棒を使ってみました。
購入したアルミ丸棒は直径10mm長さ1000mm。(ホームセンターで1000円くらい。モノタロウで探すとアルミ丸棒でも複数の材質があります)
切断する前に曲げ加工です。(短く切断してしまうと曲げられない)
アルミなら簡単に曲げられるのでは...と思ってました。
アルミとはいえ直径10mmは頑強でした
丈夫な木板にボルトを通せるスチール板を2枚重ねます。長めのM8ボルト2本を板の裏から表に貫通させてスチール板を固定します。
表に出た2本のM8ボルトの間にアルミ棒を通して曲げます。(スチール板が動かないようにスチール板の両脇もボルトで固定)
板の上に乗って体重で板を押さえます。
アルミ丸棒を手前に徐々に引っ張りゆっくり曲げました。
(最初はスチール板一枚でトライ。ところがスチール板が歪むので二枚重ねでやり直してます)
少しRが大きめで約70°です。(元のスチールステーは約50°)
次は切断。これは単純作業です。
まずパイプカッター(ダイソー商品)で溝を掘ります。(1ミリ未満の深さ)
溝に沿って金属用ノコギリで切ります。(これもダイソー商品)
バリも鋼のヤスリで滑らかに。
次はステーに凹みを作る作業です。
元のスチールステーにはこういう凹みがありこの部分だけ直径は半分の5mm。金属パーツのボルトが通る部分です。
ボルトで締める時にステーを微調整(回転)しながら丁度良い位置でボルトを締める構造です。
アルミをここまで削ったら強度が心配。ボルトが通る面だけ2.5mm削れば固定できるのでステーの強度はそれほど落ちません。
鋼のヤスリで少しづつ削ります。一ヵ所削るのに約15分。(ステーを長くしたので先端余裕を持たせました)
取付です。(手順は前編と同じなので省略)
前編では外したメーターバイザーの台座ですが長いステーになったので台座を付け直しています。
各パーツのボルトを六角レンチで締めて完成です。
ライダー目線の視界。
これ以上高くするとスクリーンは透明の方が良さそうです。
横から見るとスクリーンの角度が直立に近い。
(アルミむき出しは目立つのでゴムシートをコニシG17で接着してます)
短いスチールステーだとスクリーンが寝てしまいますがカウルにフィットしていました。スポーティさを強調するならスチールステーでもOKですね。
高速走行をしてみたら走行風に変化が..
おおっ 上半身にあたる走行風が大幅に減少!
良い感じです。それでもスクリーンの内側に走行風が入り込むようです。(イメージはこんな感じですが走行風の制御は難しい!)
胸や腹部に当たる走行風は大幅減少。ヘルメットに当たる走行風は逆に少し強くなった感じです。
上半身への風圧が減少したので高速走行中のアゲインストの強風にも負けずにツーリングが楽しめそうです。
追加でスクリーンの振れ止めも作りました。
段差でフロントにショックが加わるとスクリーンの先端(下端)が台座に当たります。
振れ止めはスチール板で製作。(ホームセンターで購入)曲げは卓上万力とペンチで。
台座にボルト穴は6ヵ所。下段のボルト穴2カ所を利用します。
(スチール板側の穴が3mm径だったので4mmに広げました)
折り曲げる前にゴムシートを貼り付けます。
完成です。スクリーン下端を左右から掴んでます。
これで振れがピタッとなくなりました。
(光沢のあるスクリーンとゴムの質感の違いはなんとかしたい)
今回購入したウインドスクリーンはこちらです。(カワサキ車用ですがFZS25に転用しました)
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オリジナルのスチールステーで取付けた前編はこちら
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