タイ南部のビーチリゾート、クラビの8月は雨季。
観光としてはローシーズンですが、予算を抑えて長期滞在するにはぴったりのシーズンです。沖に浮かぶ島々にボートで渡りシュノーケリングは楽しめますが、乾季と違っ、雨が多い季節です。晴れていたのに突然のスコールということも。
それでも今年は天候に恵まれて滞在中のスコールは少なくてほぼ毎日晴天が続きました。

いくつかのホテルのレセプションに確認したところ11月以降のハイシーズンになると客室料金はローシーズンの2倍になるという話でした。
今回ご紹介するのはローシーズンで一泊2000円前後(タイバーツで500THB~600THB)のホテルです。(一流リゾートホテルも一律に2倍になるかどうかは確認できてません)

オプショナルツアーも料金が高くなるものもあります。予算を抑えて長期滞在するにはもってこいです。
平日は早朝から昼までホテルの客室でパソコンを使って仕事をして、午後や週末はレンタルスクーターで観光して回るというスタイルを目標に2週間クラビに滞在してみました。
雨季とは言え、滅茶苦茶に暑い日もありますが、ビーチでも木陰に入るとアンダマン海から吹きぬけるシーブリーズの心地良さは二重丸です。

スコールになれば気温はぐっと下がって長袖のパーカーがちょうど良いくらいの日もありました。
エアコンは寝る前にオフにしておいても朝は涼しいので気持ち良く目覚められます。同じタイでもバンコクに宿泊すると朝までエアコンは付けたままです。朝起きてからなんだか体調が悪いということも。
この時期の日本なら夏休みシーズンで観光地のホテルは満室です。同じ時期でもクラビはローシーズンなのでホテルの予約も楽で直前までキャンセル料もかからないホテルも多い感じです。今回、最初に滞在するホテルだけは出発前に3日分予約しておきました。
他にも泊まってみたいホテルはいくつもあったのですが。なにせ初めてのクラビ。アオナンもクラビタウンも土地勘がないのでそれ以降のホテルはスクーターでクラビを回ってみてから決めることにしました。
そんな中で今回滞在したホテルをいくつかご紹介したいと思います。
アオナンクリフビューリゾート Ao Nang Cliff View Resort
アオナンクリフとはアオナンのランドマーク的な崖です。アオナンビーチの海の中からそびえ立っていて陸に向かって伸びている崖です。クラビには特徴がある崖が多くてアオナンクリフの独特な形状も海上から見分けられます。

このクリフが見えるので「ビュー」リゾートだと想像がつきます。宿泊施設はバンガローでアウトドア派でなくても気になるリゾートです。

クラビにはバンガロースタイルの素晴らしい宿泊施設がいくつもありますが、ここはアオナンクリフに最も近いバンガローかもしれません。近いというよりも断崖の真下にあるんじゃないかというようなロケーションです。
交通量の多いメインの通り(4203号線)から横道に入って徒歩10分ちょっとです。横道に入ると各ホテルの集合表示があります。ここからは田舎道になり道行くひとはほとんどいなくなります。


クラビで「リゾート」と付くと上質なサービスがある宿泊施設というイメージなのですが、こちらのリゾートにはコンシェルジュもいなければ、ファッションブランドのテナントがあるわけでもありません。
こちらがレセプション棟です。左側の三角屋根の場所は喫煙コーナーです。
各バンガローには広めのバルコニーがあるのでそこにも灰皿はあります。

周囲にコンビニもないのでちょっとしたものを買うのにも通りまで歩くかトゥクトゥクなどを呼んでもらうしかありません。このリゾートに行く前に必要なものを揃えて持ち込んだ方が良さそうです。
スクーターを借りている宿泊客も多く見かけました。
便利さに慣れてしまっているので少し不便な方がキャンプスタイルというかアウトドア志向的な面白さも感じられます。実際に泊まってみたらおススメできる理由がいくつかありました。
ひとつは広い熱帯雨林の敷地のなかに埋もれるようにバンガローが点在しています。日本だとバンガローがつながっていたり、近すぎて丸見えだったりします。
ここはバンガロー同士が離れていて、暗くなると周りの風景が見えなくなるので自分のバンガローを見失ったりします。

熱帯雨林の木立や草木が互いのバンガローの目隠しになっているかもしれません。バナナも自生してました。

アオナンの街からは1キロくらいしか離れていないのに喧噪とは別世界。
夜になれば日本とは違う野鳥の鳴き声がこだまします。(早朝には比内地鶏のような色をした鶏の群れがバンガローのまわりをガサガサとうろついてました)
このリゾートのプールは見逃せません。
高級ホテルだと都会的なラグジュアリー感を演出したプールが多いですが、ここは逆。
秘境感一杯です。


木陰からティラノサウルスがチラッと顔を出しそうな気配さえ漂います。
宿泊した時の印象では、ざっと欧米系が7割くらいで残りが中東系、インド、アジア系でした。さすがにタイでもバンガローだと中国系は少ないのかもしれません。構成としては女子グループが半分近くいて、残りは小さい子供がいるファミリーやカップルという感じでした。
ビュッフェスタイルの朝食付きです。オープンエアのレストランのテーブルやイスはチーク材をふんだんに使っています。食後のコーヒーの味もなぜか格別な気がしました。


注意しないといけない部屋タイプがひとつあります。Standard(ファン付き)です。

このタイプは安いのですが、他の部屋と違ってエアコンはありません。日本円で1室1泊1700円程度です。

使えるコンセントは一口しかなく日本で購入したUSBコネクターをつけてスマホの充電をしたもののコンセントが腰高の位置なのでスマホが宙ぶらりんに。

もちろん夜間はエアコンは不要でファンだけで構わないのですが、うっかりしたのはTVや冷蔵庫といった設備がない唯一の部屋タイプだったんです。(2019年8月現在)
TVと冷蔵庫がないことはよく見ると書いてあるのですが見逃してました。
(レセプション棟にはいつでも購入できる冷たい清涼飲料自販機があります)
エアコンがないので網戸ですが、なんせ木造バンガローなので床板にもすき間があって蚊が侵入します。(周囲が密林だけに蚊取り線香はどの部屋タイプでもあった方が良いかも)
Standard以上であれば通常はTV・エアコンがあって窓もしっかり締まるのでそちらがおすすめです。1泊1室2000円~4000円くらいでいろいろなタイプがあり一室料金でビュッフェの朝食付きなので二人以上で泊まるならリーズナブルな料金です。
バンガロー内でPCを立ち上げたところWifiはつながりますが、なぜかインターネット接続ができません。
ネット接続で間違いないのはレセプションエリアです。テーブル付近に電源もあるのでスタッフもこの場所でのネット接続を勧めていました。(スマホは問題なく使えましたがPCを使ってなにか仕事をするのであればちょっと厳しそうです)
次はアオナンビーチの中心部に近いホテルをご紹介します。