クラビの休日 スクーターでエメラルドプールへ

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1. クラビはどこにあるの

ライレイビーチ クラビ

 

クラビという地名は聞いたことがあるけどどのあたり?という人は多いはずです。東南アジアのビーチリゾートで思う浮かぶのはタイのプーケット、インドネシアのバリ、フィリピンのセブ...

ざっくり言えばクラビはプーケットの近く

フェリーを使えばプーケットタウンまで1時間半の船旅で1200バーツ程度。 ミニバンならプーケットパトンまで行っても4時間で400バーツ。

プロムテップ岬 プーケット


せっかくだからプーケットにも行ってようというちょっと欲張りなリゾートのはしごも可能。あのピーピー島に行くにはプーケットでもクラビでもOK。どちらからも船が出ています。

気候もプーケットと似ているけれどクラビにはビーチに加えてボートで行ける秘境の無人島がいくつもあります。

有名なリゾート地と比較するとかなりローカルな印象のクラビですが、 海だけでなく熱帯雨林に囲まれた内陸にも観光ポイントがたくさんあります。


ドナとスクーターは海外でもスクーターで観光やツーリングを楽しんでいます。
クラビでももちろんスクーターを借りてあちこち回ってみました。

今回はクラビ中心部から東の内陸にあるエメラルドプールへスクーターで行ってみた様子をご紹介します。

クラビ観光の中心のアオナンビーチからの距離は70キロメートル以上。途中寄り道したので走行距離は往復で160キロ以上になりました。

 

2. まずはスクーターをレンタル

バイクのレンタルショップはアオナンエリアのあちこちにあります。
アオナンのビーチからアオナンモスクの間までに4、5店舗ありました。

ホテルでも自前でレンタルスクーターをしていたり、自前でなくてもレンタル店と提携していてスクーターをホテルまで持ってきてくれるのでホテルから出ることなく借りたり返したりすることができます。どこで借りてもデポジット代わりにパスポートを預けます。


クラビでは初めてのレンタルなので、まずはバイクレンタル専門に足を運んでみました。


トラベルデスクも兼ねているMr.Sakというショップです。
110ccから150ccクラスまで20台くらいスクーターが置いてあります。

このショップのレンタル料金は110cc、125ccクラスで一日200バーツ(約700円)150ccクラスだとなぜか一日400バーツと跳ね上がります。

どのショップも価格は似たり寄ったりで150ccクラスだとホンダPCXかヤマハNMXを置いてあるショップもあります。

日常の足にも使いたいので4日間レンタルしたいといったらホンダの125ccなら一日180バーツでいいよという店員さんのオファーで即決。
(正直なところ初日はクラビの日中の暑さに慣れていなかったのであちこち回らずにすぐに借りたかった!)

 

車種はホンダの125ccです。「クリック」という名称を初めて知りました。

ホテルに戻ってさっそくスクーターにスマホホルダーを取り付けました。


実はこのホルダー、工具無しで取り付けできるタイプを日本のアマゾンで買って持ち込んだものです。
バンコクなら現地で買えるかもしれませんがなにせローカルのクラビなので事前に用意しました。

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*少し大きめなのでスマホケースごと収納して利用しました。
防水タイプで突然の雨でも安心です。透明カバーの上から操作できます。
夜間は問題ないですが日中は太陽光が透明カバーのしわに乱反射して見えにくくなります。

クリックにはスマホホルダーを取り付けるバーがありません。ミラーの根本部分に固定です。ゴムを巻いて太くしてなんとか取り付けました。

走ってみると道路の段差でホルダーが上下してしまいます。やはりバーに固定できていないので不安定です。
それでも最初のツーリングは主要道をメインに走ります。抜け道を探す必要もなくスマホでグーグルマップを常時注視することもなさそうなのでこのまま使います。

明日はエメラルドプールへ出発です。

3. 出発  アオナンビーチから空港方面へ

昨日レンタルしてからビーチ周辺を走ってみたところエンジンは快調で始動もスムーズ。ブレーキは少し甘めでした。飛ばす必要もないので気にしていませんが出発直前に気が付いたのが前輪タイヤの摩耗。

素人目にも5分山もなさそうな感じです。これだとウエット路面は要注意
後輪は8分山程度で問題なし。


いよいよ出発です。アオナンから4号線を走りクラビ空港横を通過してひたすら東に向かいます。

アオナンエリアから出る時はクラビらしい岩山の間を抜けます。


片道2車線の道路が切り立った左右の断崖を縫うように走ります。
このあたりの速度制限です。


車両のタイプによって速度が異なるんです。
スポーツタイプのクルマもミニバンのワゴンも結構飛ばしていて時速100キロ超出しているのも見かけます。

ここは高速道路ではなく一般道。左端のレーンは三輪車のサムローもサイクリングの自転車も走ってます。

二輪車の制限速度は時速90キロ。スクーターも二輪車で制限速度90キロでした。(後日ツーリストポリスで話をしてくれた警官に確認しました)

もちろん排気量125ccで90キロ巡航はもともと無理。
90キロで走れたとしてもワインディングコーナーは至難の業です。理由はこれです。


二輪車は原則キープレフト。レフトというのはこういうレーンです。日本だと高速道路の路側帯くらいの感じのレーンです。


路面がしっかりしたレーンなら安全で歓迎ですが、こんな感じで赤土や砂に覆われた個所をときどき見かけます。

スピードが出ているコーナーで突然こんな路面になったら冷や汗もの。
クルマの車線に逃げたくても後ろから飛ばしてくる車も多いんです。

アオナンから30分も走ると4号線にぶつかり右折です。空港手前でテスコロータスの大型店舗が見えてきました。

慣れない交通ルールに戸惑ったりしたので早くも最初の休憩。


クラビエリアでは一番大きいショッピングモールのテスコロータスです。フードコートがあってブランドのショップも入っているし日用品も揃います。
クラビタウンやアオナンにはこれほどのモールはありません。

クラビでは日本食レストランはほとんどみかけません。
でもここにはあの「やよい軒」がレストラン街にあるんです。リーゾナブルな料金で日本食が食べれます。向かいにはラーメン専門店も。


アオナンのトラベルデスクだとタクシーやミニバスでテスコロータスを往復するサービスもあります。
ショッピングもしておきたいという需要はかなりありそうです。

(ただしリゾート地のタクシーやミニバスは短距離でも料金はかなり高額。テスコロータス往復料金はスクーターを一日レンタルする料金の倍くらいだったりします。)

4. 4号線の旅

テスコロータスで小休憩して4号線に戻ります。

すぐ先がクラビ空港です。
ここから30キロ以上も片側2車線(プラス二輪走行レーン)の4号線を走ります。
平均時速60キロくらいなので30分は似たような景色を眺めて走ります。

ほぼまっすぐな道で途中に街や交差点もないので信号機もありません。中央分離帯で上下線が分断されていて日本の高速道路のような4号線です。

バンコクだと一般道とは別に高速がありますが郊外の主要道は高速道路みたいなものです。

例えばガソリンスタンドを見つけても反対車線にあると右折できないので入れません。2,3キロ毎にあるUターン指定場所まで行ってUターンして戻ってきてガソリンを入れることになります。


逆に走行車線にあるガソリンスタンドをうっかり通りすぎてしまうと何キロか先でUターンして反対車線を戻り、また何キロか先でUターンして元来た道に戻ることになります。


Uターンエリアにも信号機はなく対向車がいなくなる時を狙ってUターンです。

対向車の速度は東名高速と変わらないのでそこでUターンするのは慣れが必要です。Uターン中にエンスト!なんて考えただけでゾッとします。

出足の遅い大型トラックもUターンするので、逆に直進する対向車側のクルマもバイクもUターン車に要注意です。

キープレフトで走行していると前方のレーンを塞いでクルマを停めてしまうドライバーも多いんです。周囲の景色に気をとられているとヒヤッとします。


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4号線を30分も走るとエメラルドプール方面に左折です。その手前にガソリンスタンドとコンビ二があったので二度目の小休憩。

そろそろ4号線とはお別れなのでトイレと水分補給です。


このあたりから先はもうクラビよりもトランに近いエリアです。
ここでもコンビニと言えばセブンイレブン。そんな場所のセブンイレブンでも日本の商品みつけました。


グリコポッキーとコッペパン。コッペパンは安くてアイスラテとも合うし、小腹が空いてきたところだったのでぴったり。ポッキーはホテルでウイスキーのお供に。

休憩中にスマホで確認するとあと数百メートル先を左折です。


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道路標識です。左折に「Emerald Pool」と書かれていないのでこの交差点を通過。するとグーグルマップの道案内がUターン表示に。

やはりここを左折でした。「Crystal Pond」がエメラルドプールのことなんだろうかと考えながら指示された道に入り、さらに右手の脇道に入ります。

片側一車線のローカルな道を数キロ進むとアスファルト道路が切れて突然ダート道路に!


グーグルマップは舗装路か未舗装路かは区別しないのはしょうがないとししてもスクーターで滑るダートは困ります。せめてもの救いは道路が平たんで段差がなかったこと。

転倒はいやなのでスピードも落とします。(時速30キロくらい)

後ろから観光客を乗せたミニバンや大型車に追い抜かれ、しかも巻き上げる土煙をかぶりまくりです。

ヘルメットには小さいながらもシールドがあるので目にゴミが入ることはなかったんですが、ここだけはマスクが欲しいぐらいでした。

ダート個所はところどころにあって長いと500メートル以上あった気がします。(こういう状況だったので記憶もあいまい)

5. エメラルドプール公園到着

 

ダートを抜けてきれいな舗装路をしばらく走ると見えてきた看板に池のような写真。
右折すればあと2kmのようです。

と思ってよく見たらその看板は「Hot Stream Water Fall」までの距離。そっちはクロントム温泉があるほうです。グーグルマップをチェックしたらまだ先を右折でした。うーん紛らわしい写真。


いずれにしても目的地のエメラルドプールはもうすぐです。

ここから走ること5分くらいでエメラルドプールへの入口の看板が見えました。細道に入るとすぐに公園駐車場に到着です。

アオナンビーチから直行すればスクーターでも1時間30分位で駐車場に到着可能です。


有名な観光地でも駐車場は舗装されていない場所が多いですね。バイクは入り口左手の空きスペースに停めるように誘導されます。
下はクラビ全体の観光地図です。
さきほどの温泉は近いので時間があれば寄ってみたい場所です。


駐車場からエメラルドプールの公園入口はすぐ近くでその手前にローカルな土産物店や飲食店が軒を並べています。

入場ゲートでチケット(200バーツ)を購入しセキュリティチェックを受けて入場です。ゲート近くにも浅い天然プールがあって子供たちが水遊びをしています。


ゲートからエメラルドプールへは徒歩のみです。
二つ順路があります。
入り口からまっすぐ伸びる広くて砂利混じりの歩道と右手の狭いコンクリート歩道の二つの順路です。



おすすめは右手の狭い歩道のほうです。
この順路はエメラルドプールまで急いでも20分くらいは歩きますが、自然のままのクリークや池を眺められる歩道です。


右手に見えてきた鏡面のような水面。透明度も高いですね。プールはまだまだ先です。
木立もうっそうとしていてビーチリゾートに来たことを忘れそうです。

森と泉の渓谷に入り込んでしまったような。野鳥の鳴き声も響いて気持ちがやすらぐ歩道です。


ここを抜けるといよいよ子供たちの歓声がこだましてきます。


エメラルドプールに到着です。
文字通りエメラルド色のプールです。水着を衣服の下に着用してきた観光客は、プールの周囲のベンチに衣服を置いて水浴を楽しんでます。


水源はプールの奥です。岩肌を流れる清流がプールに流れ込んでいます。

水温は冷たくもなく生ぬるくもなく気持ちよさそうです。


エメラルドプールから水があふれ出る場所はスロープ状になっていてここも子供たちの格好の遊び場です。

海水とは違って淡水で当然塩素も入っていないので学校のプールの水質とは違います。

プールのすぐそばの建物のオープンエリアにはシャワーがあります。付いた砂や泥を洗い流せるし汗も洗い流してさっぱりできます。

帰りはゲート付近のローカルな土産物店をぐるっと見回してからアオナンビーチへの帰路につきました。

 

個人的にはエメラルドプールも良かったですが、プールまでの歩道の周囲の日本とは違う熱帯のクリークや池や樹木を堪能できました。

慣れない暑さの中、2時間くらいスクーターで走って1時間くらい歩いたら筋肉痛とはちがうだるさ。マッサージ店があったらフットマッサージしてもらいたいくらいでした。

帰路はクロントム温泉にも寄ってみたかったのですが、どこにも寄らずにアオナンに帰りホテルでシャワーを浴びてマッサージ店へ。と予定を変更しました。


6. アオナンからエメラルドプールまで往復してみた感想

エメラルドプール・クロントム温泉に行くなら涼しい早朝出発

エメラルドプールへの往復での走行距離は160キロ。せっかくなのでクロントム温泉にも寄りたいですね。

炎天下の走行は想像以上に疲れるので7時前には出発です。ゆっくり走っても9時前にエメラルドプールに到着できるます。午前中はエメラルドプールで午後はすぐ近くのクロントム温泉に浸かってゆっくりして夕方少し気温が下がってから帰路に着けば炎天下の走行はかなり避けられます。

 

クラビ中心部から出るならスクーターは150cc以上がおすすめ。

  アオナンエリアやクラビタウンという中心部のエリアで使うなら110ccのスクーターでも十分です。

パワーが足りないと感じたのは4号線です。主要道を外れても広い道路では乗用車やミニバンなどは普通に時速80キロ以上で飛ばしてます。125ccスクーターでも普通に追い抜かれます。

日本だと一般道だとクルマは時速60キロから70キロ程度で走行しているので125ccスクーターでもクルマの流に乗って走れるしパワーが足りないと思うことはあまりありません。

タイでツーリングするなら日本の高速道路でも余裕を持って走れるくらいのスペックのバイクがおすすめです。( 250cc以上のバイクならストレスなく走れそうですが観光客向けのレンタルスクーター店では在庫が限られるクラスです)

レンタルショップによっては長距離走行は嫌がる店舗もある(故障対応が出来ない)ので借りる時にその場所に行ってもOKかどうか確認したほうが良さそうです。

長袖シャツか長袖のウエア

8月のクラビは雨季とはいうものの滞在中に大雨が降ったのは1回か2回。小雨は何度か降りました。以前プーケットでは8月は毎日何度もスコールがやってきた経験があったのですがクラビだと少し気候が違うようです。

日中は強い日差しのなかのツーリングでした。いきなりTシャツで2時間も走ったらむき出しの肌は相当ダメージ受けます。

タイ人は長袖着用です。炎天下を走るなら長袖シャツ必携です。

レインコートや雨合羽

郊外を走っていて突然のスコール。日本だったら道路沿いで屋根のある場所まで走行して雨を避けます。タイ郊外の田舎道だと道路沿いには何もないし、屋根のある場所がどこにあるか見当もつきません。

びしょ濡れになる前にバイクを停めてレインコートか雨合羽を着て雨が止むのを待つほうが良さそうです。走るためではないので薄手の雨合羽で十分です。シート下のトランクに一着入れておけば助かります。



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