先月、自作したアルミチェアーは筋交いに使った細いスチールが曲がってしまいました。
アルミパイプと塩ビパイプの固定が緩かったことと筋交いを挟んでいたメタルバンドも緩んでいてチェア全体がねじれた際に曲がってしまいました。
今回は筋交いにアルミ平板。アルミパイプと塩ビパイプをビスで固定しました。
最初からこの方法で仕上げていればと思うくらいです。改良版ということでご紹介します。
アウトドア用アルミチェアーを作る
キャンプでも釣りでもコンパクトで軽量のアルミチェアーが人気です。
ファミリーだとチェアーの数も多くなるので軽いアルミですね。
バイクでキャンプツーリングだと折りたためてもスチールパイプは重すぎです。
軽くてコスパなアルミパイプチェアーをサクサクッと作ってみました。
アマゾンやネット通販でアルミパイプ自体も折りたためて収納できるタイプが2千円~3千円位で購入することもできます。
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2脚セットでこの価格ならお買い得です。
軽くて収納サイズも小さい。屋外のイベントで使うのにも持ち運びが楽です。
ただし座面の位置が低いんです。
100円ショップの小さいスチールパイプ椅子は座面は高さ24cmくらい。座るのも立ち上がるのもちょっと踏ん張ります。(座面も狭すぎて大人にはちょっと)
座面の高さ比較。左が100円ショップの折りたたみチェアで右が自作チェアです。
座面の高さが30cm位あると楽になります。
数センチの差ですが26cm以下だと座ったり立ったりする動作が面倒になります。
(家庭のダイニングチェアの座面は高さ40~45cmくらいです。)
人気のヘリノックスチェアーはなうえに座面が広く腰から背中にかけて負担なく長時間座れる素晴らしいチェア―です。
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ツーリングの疲れを癒してくれる座り心地で眠くなってしまうくらいです。
座面は低いので座ったまま作業しようとすると目の前の自分の膝が邪魔になります。
ヘリノックスタイプの自作は無理ですが、バイクのトップケースに収まるアルミパイプチェアーを自作です。材料や工具はホームセンターや100円ショップで調達です。
ラフスケッチ
パイプ部分のラフなスケッチです。
DIYでアルミパイプをきれいに曲げるのは難しいのでカットしてつなげます。
折りたたむとこうなる予定です。
材料と工具
材料はホームセンターや100円ショップで購入可能なものだけです。
アルミ丸パイプは直径16mm・肉厚1mm・長さ1000mmを二本購入しました。
(M5サイズのボルトを通す穴をあけられる直径です)
どこのホームセンターでもアルミサッシの部材は多いのですがアルミ丸パイプはあまり置いていません。(今回はホームセンターのコーナンで見つかりました)
アマゾンならホームセンターを回らなくても購入できます。
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4本セットなので今回のアルミパイプ椅子が二脚作れます。
市販のアルミチェアーはパイプの四隅が綺麗に90度に曲がっています。
強度的には曲げるのが理想ですがパイプを曲げる機械はないのでパイプカッターでカットします。
実は100円ショップで小型のパイプカッターが売られていることを今回初めて知りました。
500円で買えます。直径16mmのアルミパイプは簡単にカットできます。
径が大きいパイプや堅い素材のパイプを切るなら少し大型のこちらのタイプがおススメ。
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市販のパイプチェアーの脚の交差部はリベットで固定されてます。
リベット打ち機がないとリベットをかしめることができないのでボルト・ネジで代用です。
座面の生地は安価ななめし革です。
実は以前にタイ・クラビに旅行した帰りのバンコクで4枚約1000円で購入した端切れの牛革です。
端切れをカッターで切り座面にします。細長く切って革ひもも作ります。
薄い革だと伸びたり切れたりしますがこれは厚手です。
バンコクで牛革を購入した場所はこちらです。
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履かなくなったジーンズもOKです。生地が丈夫でアウトドアに合う素材です。
カットしたパイプをつなげる塩ビパイプのジョイントです。
L字型のエルボー(HITSエルボー13)とキャップ(HITSキャップ13)先端だけのエンドです。
ホームセンターならどこでも手に入ります。(ジョイントの淵は角ばっています。座面になる部分だけヤスリで角をとりました)
パイプの脚の交差部分はM5サイズのネジと蝶ナットで固定します。
長さ40mmです。45mmがあればそちらのほうが作業は楽です。
(筋交いにアルミ平板を利用したので蝶ナットは普通のナットに変更しました)
ハトメとハトメパンチと穴を開けるポンチです。
100円ショップでも購入できます。
作製工程
パイプのカットです。
アルミ丸パイプの切断サイズです。
脚4本 4本とも同じ長さで366mm
座面パイプ 前が236mm後ろが268mm
アルミパイプにマジックペンでカット位置を書いておきます。
パイプカッターで切断です。
一カ所数十秒でカットできる優れモノ。
切り口もキレイです。
多少バリが発生してもジョイントに挿入するのでバリ取り作業は不要です。
脚になる4本のパイプにネジ穴を開けます。
穴の位置は長さ366mmの中間ではなく10mmくらい地面側にしてみました。
木工用の小型電動ドライバーで金属用のドリル刃を使用します。
刃は短いものが使いやすい。
万力で固定です。パイプをゴムシートで挟んでしっかり固定。
(この万力も100円ショップで以前購入したもの)
穴あけ位置にポンチ(細いプラスドライバーでもOK)とハンマーで小さな凹みを作ります。(革手袋で作業した方が安全)
凹みにドリル刃をあててまっすぐ削ります。
難しかったのは穴開けよりも正確な穴の位置決めです。
ネジはパイプを貫通するので反対側も同じ位置に穴を開けます。ズレるとねじが入らなくなります。(表裏の穴の位置を合わせるのが難しい)
ネジ穴が大き過ぎてもネジがぐらつきます。
ここで便利なドリル刃がステップドリルです。穴を同じ大きさにそろえて開けることが出来ます。
単品もありますが次回はセットを購入してみたいところです。
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次ページはいよいよ組み立てと革のカットです。