先月、TANAXのシートバッグを購入してヤマハFZS25に取り付けました。
デザインも品質も納得のMOTOFIZZです。
容量を14リットルから18リットルに拡張できるので小物やレインウエアを収納しておいてツーリング帰りにはお土産も買えるサイズです。
ところが使ってみるとバッグが不安定です。
後ろ側のバックルはベルトを一番きつくしても緩みます。
シートバッグ内部を見たら底面がこんなに盛り上がってます。
FZS25のリアシートの幅が狭いのでベルトを締めてもリアシートがバッグに食い込むだけでした。
シートバッグの説明書にリアシートの適合サイズが記載されてます。
前側のバックル位置でシート幅は290mm以上。後側のバックル位置で250mm以上必要です。
前側はギリギリベルトを固定できる幅ですが後側は200mmしかありません。
このリアシートに合わせてシートバッグを買い替えようかと思いましたがかなり小型のシートバッグになってしまいます。
18リットルの容量が気に入っているので小型のバッグを追加購入するのはちょっと気が進みません。
内心思いました。
「リアシートを大きくすればいいんだ。」(えっー!)
二人乗り用のシートをシングルシートに替えるカスタムはあるけどリアシートを大きくするなんて聞いた事もない。
そこで今回、スポンジゴムを利用して「シートバッグ用ベース」を自作することにしました。
リアシートが大きくなったような効果は狙えそうです。
必要な材料はスポンジゴムとゴムシート。どちらもホームセンターで買えます。
接着剤は100円ショップのコニシG17です。
本体のスポンジはNRスポンジゴム。
サイズは300mmx300mmで厚さ20mm。
1枚で足ります。ホームセンターの販売価格は800円弱。
カバーにするゴムシートはNRゴムロールで厚さ0.5mm、幅100mm、長さ1000mmで2巻使って余ります。販売価格は1巻450円くらい。
接着剤のG17は20mm入りを2本使い切りました。
この3種類の材料の費用は全部で1500円程度。
製作に入ります。
上質紙とかカレンダーの裏紙を使いリアシートの外周をトレースして型紙にします。カッターで型紙に合わせてスポンジゴムをカットします。
スポンジゴムは大きめのカッターで綺麗に切断できます。表面を薄くしたり細かい加工はハサミでOKです。
カッターで切る時は垂直に刃を入れないと断面が斜めになってしまいます。
カットしたスポンジゴムをリアシートに合わせてみるとこんな感じです。
見た目は「ベース」になってます。
スポンジといっても硬さもあり、点でなく面なら重いモノを載せてもほとんど凹みません。
荷重はカウルにかからないようにタンデムグリップで支えします。
リアシート自体は前方が厚く後端が薄くなっているのでスポンジゴムを重ねてテーパーにします。
前方のスポンジは厚い場所で50mm位、後端は35mm位です。これでベース全体の高さがリアシートより少しだけ高くなります。
ベースの裏面に食い込むクワガタのツノの形のタンデムグリップ部分は凹にしてタンデムグリップ以外の部分は凸にしたりとスポンジゴムをいろいろ切り貼り。
凹凸があるベース裏面にゴムシートを貼り終えました。
モコモコしてて手作り感いっぱい。
モコモコしててもゴムシートはG17でしっかり接着できてます。
スポンジとゴムシートの両方にG17を薄く塗って1分くらい置いてから貼り合わせると強力に接着できました。
接着剤が表面に出て固まってしまったら黒のラッカースプレーを吹けばわからなくなります。(100円ショップのもので十分)
完成です。
ベースはタンデムグリップに乗っているので荷重をしっかり受け止めてくれます。シートバッグバックルに留めるKシステムベルトもこのベースの下から回してます。
バックル4カ所を留めてベルトを締めてみました。
後側のバックルのベルトはタンデムグリップの下を通しているのでガッチリと固定できてます。
(ベルトがベースに直接当たる部分はゴムシートを2重にして補強しても良さそうです)
盛り上がっていたバッグ内部の底も平らになりました。
ベース取付前と後で比較してみると大違いです。
FZS25はこのベースを付けた結果、リアシートの横幅が300mmにまで広がったようなものです。(ベースは黒色なので思っていたより気になりません。)
使用したTANAXのシートバッグはこちらです。
TANAX(タナックス) シェルシートバッグGT MFK-240、MFK-241 価格:10,208円 |
リアシートにキャンプ道具や大型のシートバッグを載せる時も積載部分が広くて平らな方が楽に積載できます。