大さん橋停泊中の客船のバルバス・バウ(球状船首)

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横浜大さん橋に停泊する客船を今まで何度となく見学に行きました。
毎回、停泊中の客船の写真を撮っていますが、水面下にあるバルバス・バウ(球状船首)を撮影したのは初めてでした。

大さん橋に停泊するような客船の船首はバルバス・バウなのでよく観察していれば見えていたのかもしれませんが、はっきりと見えたのは意外でした。

大さん橋のCバースに停泊中のにっぽん丸です。
ちなみににっぽん丸は総トン数22,472トンです。


船首の下の海中を見てみます。
前方に突き出た円筒形で青色のバルバス・バウが水面下に見えます。

大型タンカーのバルバス・バウはもっとふっくらした印象ですけど、にっぽん丸は大型タンカーに比べると細長いように見えます。


ちょうど同じ日ににっぽん丸とは反対側のBバースに停泊していたオーシャンドリームです。
総トン数は32,265トンです。こちらは遠目にもバルバス・バウがはっきり見えます。


もう少し近寄ってみます。水色と赤茶色のツートンカラーのバルバス・バウでした。
こちらははっきり見えるどころか上部が水面から出ています。

やはり大型タンカーのような形ではなくかなり突き出てます。

バルバス・バウを見て思い出したのが2017年に二度も起きた米海軍のイージス艦事故のです。
事故にあった艦艇は「ジョン・S・マケイン」と「フィッツジェラルド」です。

それぞれタンカーと貨物船と衝突したわけですが、いずれもイージス艦側に死傷者が多数出た大事故でした。
どちらのイージス艦も喫水線かそれよりも下に穴が開いたことが報じられてます。

産経フォトにはイージス駆逐艦「ジョン・S・マケイン」がマラッカ海峡近くで事故を起こしたあとの船腹の画像があります。
産経フォト ジョン・S・マケイン

船腹に大きな丸い穴です。相手船の石油タンカーの大きな丸いバルバス・バウがすっぽりはまったという感じです。

「ジョン・S・マケイン」は 排水量8,362 トンで、事故相手のリベリア船籍の石油タンカー「Alnic MC」は約3万トンです。
「フィッツジェラルド」は排水量8,315トンで、事故相手のフィリピン籍のコンテナ船「エーシーエックス クリスタル」は2万9060トンです。

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船の大きさが排水量や総トン数あるいは単にトン数で表記されているので統一されていませんが、イージス艦の事故の相手のトン数が
「にっぽん丸」や「オーシャンドリーム」といった客船とだいたい同じくらいということになります。


大まかにいえば「にっぽん丸」や「オーシャンドリーム」級の船が正面から9千トンクラスの船舶の船腹に衝突すれば、自船はあまり損傷しなくても
バルバス・バウを突き刺された船は致命的な損傷を負いかねないようです。

イージス艦のような軍艦であれば衝突で船腹に穴があいても乗組員が浸水を防ぐことで沈没は免れるかもしれませんが、軍艦でなければ沈没でしょうか。

いづれにしてもバルバス・バウという船首の構造を目にしたことで、いろいろ考えさせられた大さん橋の見学でした。

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