なぜか方向がわからなくなる中華街
横浜中華街に行ってみると
「この通りはさっきも歩いたような」
「JR石川町駅に向かっていたはずなのに元町商店街に来てしまった」
「スマホの地図アプリが頼りなので猫背になってウロウロしてた」
そんな経験したことはありませんか。
初めての人だけでなく、何度か行ったことがある人でも迷ってしまう人は意外と多いそうです。
何年か振りで中華街に行ってみたら派手な看板や占いの館みたいな店舗が増えた気がします。
カラフルなのぼりだったり原色使いのアクリル板看板だったり。
以前に何度か歩いた路地でもしばらく振りに行ってみたら雰囲気が変わっていたり、過去に行った店を目印にして来たものの、店が替わってしまうと、路地は正しいのに間違えたかのような錯覚を覚えます。
横浜中華街は実は意外とこじんまりとしていて面積はそれほど広くないんです。
中華街と書いてある外周の四方にある門(牌楼)を結んでも東京・銀座の7丁目と8丁目を合わせたくらいです。
中心部の中華街大通りと関帝廟通りを普通に一周するだけなら1km弱なので15分もあれば十分な距離です。
(イベントがある時は混雑して30分以上かかることも)
迷う原因も結果もさまざまです
・中華街の区画が中華街の周囲に対して45度くらい傾いているので方向感覚がずれる
(中華街の組合自体も区画の傾きが迷う原因かもしれないと書いてます)
・中華街の区画が東西方向・南北方向に真っ直ぐという思い込みがある
・通りの名前を示す表示が見当たらない
・混雑していて路地を見逃してしまった
・帰り道の五差路でどの道を行けばいいのかわからない
方向感覚に自信がある人でも暗くなるとちょっと弱気になってしまう中華街。
逆に中華街で迷わない人は、好きな料理店や雑貨店が自分なりのランドマークがいくつもあるようです。
たとえば、会社で昼時にランチを食べに街に出る人は、新しいレストランを発見すると「〇〇通り」ではなく「〇〇店の3軒くらいとなり」とか、「〇〇会社の向かい」とかピンポイントで同僚に説明したりします。路地の名前があるのかどうかさえわかりませんし。
中華街に一年に一度とか、数年に一度といった頻度なら目印になる店の名前や通りの名前を言われても、当然ピンと来ません。
実は自分も以前はしょっちゅう間違えていました。(小さいころから何年かに一度くらいの頻度でしたが)
どうせ行くなら迷ってウロウロしたくないし、もっと街を楽しみたいですよね。
そう思ってあるとき次の方法を試しみてたら迷わなくなりました。中華街全体が見えたような気がしたんです。
中華街の主な通りの名前と位置関係を覚える
たった4本の通り(地図の上の①~④)を覚えてしまうことです。
簡略化した中華街の地図をご紹介します。
黄色の丸印が有名な中華料理店・レストラン、黒丸が目印になる施設です。(有名店は中華街のランキング誌などから抜粋したもので筆者のオススメというわけではありません)
①「中華街大通り」
東門(朝陽門)の入り口はみなとみらい線「元町・中華街駅」から近くて代表的な入り口です。
初めて中華街を訪れる観光客の多くがこの門から入るのでここから4本の通りをご紹介します。
朝陽門は中華街外側からみると他の門と同じく「中華街」とだけ書いてあります。
内側には朝陽門と書かれていますが見過ごしてしまいます。
朝陽門を入るとすぐ正面の角地にシュウマイで有名な崎陽軒の新しい店舗が出来ました。
崎陽軒ならだれでも覚えやすい名前で良い目印になります。
(崎陽軒の上にある「ここから徒歩1時間59分~」の案内板が大きいのですがちょっと妙ですね)
早速ですが、この交差点は変形の十字路です。
崎陽軒に向かって右奥方向の石畳の通りがメインストリートの「中華街大通り」です。
老舗の有名レストランが並んでいるし、電柱・電線がなく景観もきれいです。
普段の週末も混雑しています。季節ごとのイベントでは通りを埋め尽くす見物客で動けなくなることも。
さらに交番の右手の通りがローズホテルの前の通りです。こちらは片側1車線の車道です。
歩道が狭いのですが店舗は少ないので混雑する中華街を避けて中華街の反対側に移動するのに便利な通りです。
崎陽軒に向かって左手方向の通りが「南門シルクロード」です。
②「関帝廟通り」
中華圏の観光客に大人気の関帝廟がある通りです。
関帝廟通りは中華街大通りと平行に走っているのがポイントです。平行で長さも同じです。
横浜大世界の場所を知っている人なら見つけやすい通りです。
横浜大世界の真正面が関帝廟通りの東の端になっていて天長門が建っています。
天長門も大きい門ですが、少しセットバックしているので、南門シルクロードを歩いてみても両脇の建物の影になってあまり目立ちません。
下の画像のように横浜大世界の看板を正面に見る通りに建っていればそこは関帝廟通りということになります。
(手前にある天長門が小さく見えるくらい横浜大世界の看板が巨大です)
夜間もライトアップされて目立つので昼でも夜でも関帝廟通りの目印になってます。
③「市場通り」
平行する中華街大通りと関帝廟通りは何本もの横道でつながっています。
すべての横道の名称を覚えても良いのですが、店舗がひしめく市場通りを覚えておくと便利です。
他の横道と違って市場通りだけは目印になる門(牌楼)が建っています。中華街大通り側と関帝廟通り側にそれぞれ一基づつあります。どちらの門も通りの入り口にあるのですが、やはり少しだけセットバックしていて両脇の建物で見えずづらく見過ごしそうです。
最後が ④「南門シルクロード」(「南門通り」とも言います)
平行する中華街大通りと関帝廟通りが直角にぶつかるのが南門シルクロードです。
観光客の多い横浜媽祖廟と横浜大世界がある通りです。南門シルクロードの南端が朱雀門(南門)です。
朱雀門を出て中華街の外に出ると目の前に「MOTOMACHI」の表示がある首都高の高架が現れます。元町商店街の前田橋の入り口です。逆に元町からは最も近い中華街の入り口になります。
この4本の通りはどれも門(牌楼)が建っているのがポイントです。
最低限、この4本の通りの名前と位置関係さえ頭に入っていれば、もう迷うことはありません。4本の通りの名前は中華街の案内図に必ず記載されています。
週末はどの通りも混雑です。イベントの時は中華街大通りはもちろんのこと、南門シルクロード、関帝廟通りもパレードが通過する時間帯は歩道は見物客で埋まってしまうこともあります。
通りの位置関係がわかってくると通りの雰囲気の違いも感じられます。すると中心部から外れたレストランや雑貨店の位置関係も記憶に残りやすくなります。
横浜中華街のメインの通りの位置関係が頭に入ると中華街10基の門(牌楼)のそれぞれの名前も楽に覚えられます。
10基の牌楼についてはこちらの記事をどうぞ。
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横浜中華街と10基の門(牌楼)
横浜中華街は傾いている? 傾いているといっても地盤沈下とか建物が傾いているというわけではありません。 横浜中華街全体の区画の向きの話です。 中華街の区画は大雑把 ...
牌楼の名前と位置まで覚えてしまうと、外周にあるJRの駅や観光地への経路も頭に入ってきます。
たとえ中心部の個別の店舗に詳しくなくても、一緒に行った彼氏・彼女や友人に自信を持って道案内も出来そうです。
最後に中華街のホームページのリンクを貼っておきました。
横浜中華街発展会ホームページ
旬の話題や便利な情報が満載です。