12月になったらスキマ風問題が発生
初めて経験する真冬のスクーター。
真冬でも週に3,4回はスクーターに乗るのでウインドシールドをつけてヘルメットもシールドが長めのジェットヘルメットをかぶってます。
(高校生の頃はシールドなしのヘルメットで寒風の中でも走ってたのに)
上半身の防寒対策としては防寒性のある革ジャンパー(人工皮革ですけど)首周りはネックウォーマーです。
それに冬用バイクグローブ(使い捨てカイロ利用可)を着用すると冷風が直接衣服の内側に入り込むことはありません。
使い捨てカイロを革ジャンパーの内ポケットに忍ばせておくと信号ストップでポカポカするぐらいです。
(1月になってみると朝の最低気温0℃位。走行中に直接冷風が入り込まなくても全身が冷えますね)
両ひざと太ももにあたる冷たすぎるスキマ風
時速60キロで走り続けていると太ももあたりが冷えて体温が奪われてます。ジーンズの下にズボン下を履いてもだめです。
デイトナのウインドシールドをつけているので上半身に直撃する風はかなり防げているのですが、ハンドル下のスキマから
吹きすさぶ冷風が防げません。
防寒ズボンを着用すればかなり違うのでしょうが、スクーターに乗り降りするたびにモコモコの防寒ズボンをはくのも大変。
黄色い丸の部分がそのスキマです。
このスキマから抜けてくる冷風がヒザと太ももを直撃です。
アドレス110に限らずハンドル下にスキマがあるスクーターライダーには試練です。
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走行風の流れ
勝手に想像してみました。
ウインドシールドのおかげで上半身への風はほとんど感じませんがハンドル下のスキマは無防備です。
スキマ風対策品をバイク用品店やネットでも探してみたのですが見当たりません。
こうなると自作しか手がなさそう
ヒザを直撃する走行風をシールドなりフィンなり何かしらの方法で左右にずらすことができれば効果は出るはずです。
斜め前から車体を見るとハンドル下にはシールドやフィンのようなものを取り付けられそうなボルトやステーを付ける場所がありません。
ハンドルの後ろ側
カウルやハンドルカバー自体に穴をあけてボルトで固定するのが最も良さそうです。
でも車体に穴はあけずにハンドルの裏側のビスを利用することにしました。
黄色の丸の部分です。
ハンドルカバーのビスです。
ヘッドライトや電装系を整備するときにこのビスを外してカバーを開ける必要がありますがそれ以外は開ける必要はなし。
このビスをそのまま使って小さなシールドをつけることにしました。
フロントカウルを開けるときはこのビスを外せばよいだけです。
ただしカウルを留めるためのビスでシールドを固定するものではないので強度には限界がありそうです。
走行風を横方向に整流するフィンのイメージならうまくいくかもしれません。
シールド本体は曲げ加工がしやすい薄いアルミ板で挑戦することにしました。
ホームセンターでよさそうな材料発見
早速、ホームセンターで材料を購入です。
アルミ板 0.5mm 1枚 189円
スチール製T字隅金 2枚 114円
小ねじセット(10個入り) 133円(ナットとワッシャー入り)
小計 436円
合計(消費税込み) 470円
ハンドルカバーのビスは凹んだ狭い場所についています。
このT字型のステーはちょうど凹んだ場所にピッタリサイズでした。このステーの小さい穴にあう小ねじもセットで買いました。
合計470円なら使い物にならなくてもあきらめがつきます。
ボール紙で試作
いきなりアルミ板を切って失敗すると買い直しに行くのが面倒なのでまずボール紙でシールドを試作です。
適当な大きさに切ったボール紙をスキマにあてて、セロハンテープで止めて角度を見ながらはさみで切っていきます。
うまく収まりそうな形にボール紙をカットしました。
次はそのボール紙にT字のステーを小ねじで留めてハンドルカバーのビスにセットしてみました。
ハンドルを左右に切ってもシールドがカウルに当たりません。
シールドというか、エラみたいな小さいフィンのようです。
このボール紙を型紙にしてアルミの板をカットしました。
アルミ板は厚さが0.5mmなので普通の金切りばさみでカットできます。
穴あけとT字ステー固定
切り抜いたアルミ板にT字ステーを固定する小ねじ用の穴をあけます。木工用の小さな電動ドリルで簡単に開きます。
薄いのでトンカチと太い釘でも穴を開けられそうです。穴をあけたらT字ステーを小ねじで3か所しっかり留めました。
アルミ板とT字ステーが固定できました。
早速、ハンドル下のビスを外してこの「フィン」を左右に取り付けました。
簡単に固定できます。
(T字ステーの穴がハンドル下のビスの直径よりほんのわずか狭いのでドライバーでちょっとグリグリして穴の直径を広くしました)
黄色の丸のなかにそれぞれ「フィン」が付いています。
スクーター正面でしゃがんで見るとフィンが見えますが人の目の高さからはハンドルに隠れて見えません。
ドライバー側から見てみます。
ハンドルを目いっぱい切った状態だと、結構目立ちます。それに角がヒザにあたりそうです。
細工はこれからです。フィンの角度を整流効果が出そうな角度に変えていきます。
フィンらしい形に整える
ビスでハンドル下に固定したT字ステーについたアルミ板はほとんどまっすぐです。(左写真)
まずT字ステー自体を少し外側にねじります。アルミ板も曲げてRをつけてみました。(右写真)
「フィン」らしくなりました!
ハンドルを切っても角がヒザにあたることもありません。
これでスキマ風はハンドル下を通らずにサイドに流れるはずです。
ちょっと暗い画像ですが、ドライバー目線で見てもフィンがハンドルの下に半分隠れました。
最初よりは目立ちません。完成!
ヒザと太ももにあたる風が大幅減!
整流効果を確認するために寒い中をグローブをしないで素手で走ってみました。
時速40キロくらいではわかりませんが、60キロになるとはっきり効果が出ました。
あたりまえですが、フィンの後ろに手をあてても風は感じません。ところがフィンの左横に手を出すとかなり強い風圧を感じます。
ハンドル下を抜けていた風が確実に外側に流れてます。
両ひざを閉じ気味にしていればヒザも太ももも大丈夫です。
逆にスピードを出した状態でヒザを開くと両サイドに流れた風をもろに受けます。
低コスト(470円)しかも短時間にお手軽に作れました。コスパ度はかなり高い自作フィンの紹介でした。