スクーターはシート下トランクに釣り道具をポンと収納できるので釣行に重宝します。大型のリヤキャリアがあればクーラーボックスを載せる人もいます。
トップケースを装着すれば本格的な釣り道具一式を運べます。
狙っているポイントの近くに停められると道具一式を運ぶのも楽だし、徒歩だと不便な場所でもバイクなら買い物やトイレも楽に行けます。
バイクの釣行で困るのが竿の固定です。一般的な竿の仕舞寸法は90センチ以上あります。さすがにスクーターのトランクには収まりません。
前はタンデムシートの上に縛り付けたりしました。
ただ馬の背中のような形のシートだと棒状のものは固定しにくい。バーグマン以外でもそう感じている人は多そうですよね。
アドレス110で釣行の時はステンレス製の自作ホルダーを付けていました。
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スクーター釣行の武器 ロッドホルダー自作
スクーターを買って2か月目に釣り用のロッドホルダーを自作してみました。以前にも書いたのですが、今回は少し簡略化してみました。 クルマで釣行していた時期 10年以 ...
同じロッドホルダーをバーグマン200に付けようとしても金具をボルト締めする場所がありません。タンデムステップにはボルトがあるのですが、そこに固定してしまうと二人乗りができません。
実は市販のロッドホルダーでもカウルが膨らんでいるバーグマンだと使えないんです。やはりシートの上に固定する方法を考えました。タンデムグリップとトップケースの下を抜けるこの青で示した場所は竿を通すことができます。
シートの上で竿を抑えるのはやはり不安定で縛りにくいんです。そこで市販のフック付きのゴムバンドを利用することにしました。
このゴムバンドの両端にはフックがついています。
シートの両端にフックをかけてバンドを締めることができます。(フックをかける位置はシート生地保護のため細長いゴムをはめてます)
リヤキャリアの横に竿先を乗せることができるステーも作ってみました。 ここに固定する方法を試した結果、ステンレスのロッドホルダーではなく市販のゴムバンドとスチールステーを使って二本の竿を固定することができました。こんな感じです。
竿をしっかり固定できて材料費も安く簡単に出来ました。
利用した材料や部品、製作方法をご紹介します。すべてホームセンターか100円ショップで購入できるものです。
両端フック付きゴムバンド。長さ80センチ。(税込み322円)
ゴムバンド用カシメ (フックとセットで150円くらいでした)
バラで販売されていればカシメだけを3個購入すればOKです。
スチールステー 長さ21センチ。
手で折り曲げられる薄手のもの(税込み205円)
トップケースの台座にボルトで固定して竿先を受けるステーです。
長さは15センチもあれば充分でした。トップケースの台座の構造でステーの長さが違ってくるので購入前に台座のチェックが必要ですね。
薄いゴムシート(税込み108円)と接着剤(税込み105円)
スチールステーをくるんで竿を保護します。
スチールステーと台座を固定するボルト類(サイズM6長さ40mmと蝶ナット)ホームセンターでバラで購入なら100円でお釣りがきます。ボルトの長さも台座によって違ってきますね。
マジックテープ付きゴムバンド(二本セットで税込み108円)竿先を固定できる便利なバンドです。
あと100ショップで買えるアクリル黒スプレー(税込み108円)は一本あるといろいろ使えて便利です。
ではさっそく作ってみます。
ゴムベルトのカット
スクーターのシートにフック付きゴムバンドを張って引っ張り具合をみながらカット位置を決めます。中央よりかなり左側を切りました。
切ったバンドを重ねてカシメる
バーグマンのシートの横を測ると端から端まで65センチ程度です。
ゴムバンドは伸びるので60センチもあれば充分です。カットしたバンド同士を重ねて3か所カシメで留めます。(ペンチで締めるだけです)
バンドを重ねたすき間に釣竿を挟みます。ロッドエンド(投げ竿なら石突き)を挟むのにキツイぐらいが良さそうです。余裕があると竿がズレてしまいます。
カシメ部分をスプレー
海水がついた釣竿を運ぶのでスチール部分のカシメには錆止め代わりに黒のアクリルスプレーをしました。スプレーした後にシートに取り付けて竿を通してみました。
荷物固定用のゴムバンドで「ロッドバンド」の出来上がりです。
写真の長い方の竿は長さが115センチあります。短いほうでも94センチです。ロッドエンドが前方に突き出ていますが、走行中でも停止状態でも竿は体にあたりません。
竿先を受けるステー
次は竿先を受ける金具です。二種類つくって試してみました。
簡単なのは市販のスチールステーにゴムシートを張って竿先を固定する方法です。
トップケースの台座にはケースを固定するためのボルトの穴がいくつもあるので台座の裏にステーを固定するのにちょうどよい穴です。
写真のバーグマン200はキジマのキャリアを付けていて、トップケースはK-max K22です。台座にはステーを固定できそうな穴が2か所ありました。(黄色の円)
この穴にボルトを通して裏にステーを固定します。(ステーは折り曲げて12センチの長さに折り切りました。市販で15センチサイズがあれば切る必要はありません)ステーをゴムシートでくるんで竿の保護をしてます。
2枚のゴムシートで挟んでボンドで接着です。
台座に固定したら竿先が置けるようにステーの先を上方向に曲げました。
これで完成です。ナットは蝶ナットを使いました。
トップケースをつけていない時はこのステーが邪魔になるので台座の下に収納します。指でナットを緩め先端を台座の下側に固定すると外観もスッキリです。
キャリアや台座によって違う取り付け方法があると思いますがどのメーカーの台座も似たような構造です。
釣竿を二本セットしてみました。
ステーと竿をマジックテープ付きのバンドで締めれば固定されます。
この位置なら竿が横に広がらず走行風もあたらないのでステーに大きな負荷はかかりそうもありません。
ちなみに釣り用品だけでなくキャンプ用品でもよくお世話になってるナチュラムさんはこちらです。
最後はもう一種類の竿受けです。
安価なハーネスクリップを利用しました。
ビニール被膜されています。ホームセンターで見つからなければモノタロウなどでバラでも購入できます。
こちらの竿受けは二本の竿が平行して置けるので竿同士がぶつかりません。
クリップのスチール部分は錆止め代わりにスプレー塗装しています。
ハーネスクリップを向かい合わせにして中央部分をボルトとナットで固定します。スチールステーは長さ9センチで先ほど折って切断したステーの残り部分です。
このステーも黒のスプレーで塗装しました。台座にステーを固定して竿を通してみました。二本の竿が平行になってます。
固定用ボルト、蝶ナット、台座の穴の位置は先ほどのステーだけの竿受けと同じものです。釣行の時だけ付けたり外したりするのも簡単です。
スクーターによってはタンデムバーと竿が干渉してしまうこともありそうです。バーに強く当たれば竿は簡単に折れてしまうのでステーの曲げ具合で調整が必要です。
竿の後方への張り出し具合ですが、竿の仕舞寸法が100センチ以下であればトップケース後方から10センチくらい出ます。トップケースを外してしまうと台座から20センチもはみ出てしまうので仕舞寸法90センチ以下の竿がおすすめです。
使用してみた感想
ゴムバンドはフックで留めるだけなので楽です。
自動車専用道でこのホルダーに竿を通して走行してみました。マジックテープ付きバンドで竿先を縛ってあるので緩むこともありません。竿自体が寝ているので走行風をまともに受けることもありません。
初めて釣りをするなら
これから釣竿を購入してバイク釣行に行くのであれば仕舞寸法が50~60センチという釣竿を購入するのがおすすめです。トランクに入るのでバイクの外に固定する必要もありません。
伸ばしたサイズは240センチ~360センチ以上のものあり、先調子や胴調子のものもあります。
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ちなみにバーグマン200だと仕舞寸法73センチならトランクに入ります。
釣竿だけでなくリールや仕掛けも含めてまとめて購入する手もあります。
以上、「スクーター釣行に便利 市販ゴムバンドで釣竿をシートに固定」でした。