渋沢栄一ゆかりの地ツーリング。初回は「富岡製糸場」です。世界文化遺産に登録され日本を代表する観光地です。(アクセスや駐車場情報は記事最後に掲載)
上信越自動車道の富岡ICから10分足らずなのでツーリング途中でちょっと寄って見学できてしまうロケーションです。
渋沢栄一と富岡製糸場のつながりを簡単な年表で振り返ってみます。
渋沢栄一が明治政府に仕えたのが明治2年、29歳の時。その翌年明治3年には富岡製糸場設置主任に任ぜられます。(実家で養蚕の経験もあった)
製糸場の操業開始は明治5年10月です。
生糸を大量生産して海外に輸出することで当時の日本が貴重な外貨を獲得することができました。
世界遺産 富岡製糸場の内部です。実際に富岡製糸場の指導・運営にあたったフランス人ポール・ブリュナでこの建物は彼が家族と居住した館です。
初代の製糸場所長が尾高淳忠でブリュナは首長です。(所長と首長の職務分担はよくわかりません)
1万6千坪を超える製糸場の敷地には糸繰所、繭置き所、蒸気釜所といった様々な建屋以外に寄宿舎や診療所、社宅までありました。
繰糸所内部です。通路両側に自動操糸機が並んでいます。
現存のものは昭和41年以降に設置された日産製の機械。操業開始時はフランス式の操糸機が使われていたそうです。
繭から生糸をとる自動操糸機です。(マジカルアイの3D画像みたいですね)
明治5年の操業開始時にどうやってこれだけ大きな機械を動かしたのか。
まだ電気もない時代。(日本初の電灯は明治15年に東京銀座で灯されたアーク灯)
答えは蒸気でした。ブリュナエンジンと呼ばれる蒸気式単気筒エンジンです。
石炭を焚いて蒸気でピストン動かします。
ピストンを左右に平行運動させクランクシャフトで回転運動に変換してます。(バイクのクランクシャフトも役目は同じですね)
ついついエンジンと言われるとガソリンを燃焼させる内燃機関を思い浮かべますが別物でした。
動力が電気モーターにかわるまで50年もの間、蒸気式動力が使われたそうです。
つぎは繭の倉庫、置繭所です。東西ふたつの置繭所があります。2階部分に繭が蓄えられていました。
西置繭所から東置繭所を眺めます。かなり距離があります。
同じ目的の倉庫なら横浜の赤レンガ倉庫みたいに並べて建てた方が効率が良さそうです。わざと離して建てた訳がありました。(現地で確認したほうが納得できます)
官営で始まった富岡製糸場も明治10年には民間払い下げの検討が始まり退官していた渋沢栄一の名前も登場します。(渋沢栄一記念財団資料より)
最終的に明治26年の入札で当時の三井家に払い下げが決定し、その後経営者は幾度か替わりましたが製糸場は昭和62年まで操業されました。
見学に際してはスマホとイヤホンを持って行くことをおススメします。
入場時に貰えるパンプレット上のQRコードをスマホで読みこむと各施設の音声ガイドが聴けるアプリが表示されます。
イヤホンで聞きながら見学できます。
音声ガイド機の貸し出し(有料)もあります。
見学を終えて製糸場の周囲を歩いてみるとあちこちに昭和の街並みが残っていました。
最後に富岡製糸場までのナビ設定です。
目的地は駐車場を事前に決めてそこを目的地にするとスムーズです。
製糸場を目的地にしても駐車場が周囲に少ないので駐車場探しでウロウロしてしまいます。徒歩で5~20分離れた場所に公営の有料・無料の広い駐車場がいくつかあります。
バイクの駐車場は少ないのですが公営の宮本町駐車場にありました。しかもバイクは無料です。
若干ですが製糸場近くの有料駐車場にバイクOKの場所もありました。(料金は少し高め)
アクセス・料金・周辺の観光地
・練馬ICからの距離と時間
練馬IC⇒富岡IC 約100キロ 約1時間10分
富岡IC⇒宮本町駐車場 約3キロ 10分弱
宮本町駐車場⇒富岡製糸場 徒歩6分
・高速道路料金(軽自動車等)
練馬IC⇒富岡IC
ETC料金2470円
ETC休日割引適用2040円
・駐車場
公営宮本駐車場はバイク無料
周辺の一般駐車場はバイク駐車は300円~
・富岡製糸場入場料(料金は令和3年10月現在)
大人 1000円
高校・大学 250円
小・中学生 100円
・世界遺産富岡製糸場ホームページ
富岡製糸場
・周辺の観光地
-名勝 奇岩怪石 妙義山パノラマパーク
-温泉 妙義温泉 妙義ふれあいプラザ
-湖沼 大塩湖 春のあじさい秋の紅葉
-公園 群馬サファリパーク
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