平成31年は横浜港が開港後、神奈川運上所(今の税関)設置されてから160周年です。横浜税関は記念イベントとして庁舎見学会の公開日をどーんと増やしたそうです。
第一回目の公開は1月26日(土)でした。外壁工事も終わり新装された「クィーンの塔」の愛称がある横浜税関の庁舎見学にスクーターで行ってきました。
横浜税関には見学者用の駐車場はありません。バイクを停めるなら赤レンガパークの無料バイク駐車場が近くて便利です。
赤レンガ倉庫や象の鼻パークからも見える「クイーンの塔」
ここが由緒ある横浜税関なんです。歴史は古く江戸末期に結ばれた日米和親条約後、安政6年(1859年)に長崎、横浜、函館が開港して今の税関業務にあたる「運上所」が設置されました。横浜税関の前身はこの時に設置された「神奈川運上所」です。建物自体は三代目ですが昭和9年(1934年)の創建なのですでに築85年です。
庁舎正面にはゆるキャラの「カスタム君」がお出迎えです。
ちなみに横浜税関見学会は無料です。
1階にある資料展示室は常設でさまざまな横浜税関資料が展示されています。税関の歴史だけでなく麻薬や拳銃などの密輸の手口や輸入が禁じられている品目の開設もあります。密輸入された偽ブランドと本物も並べて展示されてます。常設の資料館も無料でこちらはいつでも入ることができます。
今回の庁舎公開のポイントはいくつかあって普段は見ることもできない6階屋上にあがれることです。160年もの間、変わらずに横浜港を見守ってきたクィーンの塔近くからのアングルを満喫できます。
パンフレットによると6階屋上を開放したのは今回が初めて。クィーンの塔の下の通路を通れるのも初めてということになりますね。(次回以降も屋上に上がれるのかどうかはわかりませんでした)
大さん橋にはちょうど飛鳥Ⅱが停泊していました。手前は象の鼻パークの船溜まりです。ここからも港内の観光船が毎日出ています。
赤レンガパーク方面の眺めです。明治時代は赤レンガ倉庫と同じ建物が新港地区に所狭しと建っていたはずです。
屋上から見たクイーンの塔です。地上からみるよりも塔自体の高さがあることがわかります。
公開日のもう一つのポイントは3階の保存室を見ることができることです。
歴代の税関長の執務室と応接室、会議室があり戦前の税関のという雰囲気を味わうことができます。
戦後はあのマッカーサー元帥も執務していたそうです
当時なら国際会議が開かれてもよさそうな調度品がそろっています。
税関長執務室の前室です。応接間のような役目でしょうか。
税関長執務室です。
初代からの税関長の写真が掲げられています。
白壁の外廊下と観音開きの木製のドアも戦前の建物という印象です。
大礼服や帽子、勲章も展示されてます。明治時代に逆戻りしたかと錯覚しそうなほどの貴重な展示物です。
横浜三塔のキング、クィーン、ジャックのうち一番見晴らしが良いのがクィーンの塔なので横浜港を一望するには素晴らしい場所です。
庁舎の公開自体は例年は年に3日だったのが今年は160周年記念で8日公開されることになりました。公開日はまだ未定なので次回の公開スケジュールは横浜税関のホームページでチェックする必要があります。こちらです http://www.customs.go.jp/yokohama/
以上、「横浜税関見学会に行ってきました 今年はあと7日公開日があります」でした。