最近は大正・昭和の初期に建設された橋に注目しています。今回は中津川にかかる日向(ひなた)橋にスクーターで行ってみました。
神奈川丹沢を源流とする中津川。中流域にある宮ケ瀬ダムは県内外の観光客やハイカー、ツーリングを楽しむバイカーにも人気の観光地ですので説明は不要ですね。スクーターで寄ってみた日向橋は宮ケ瀬ダムの少し下流の愛甲郡愛川町半原地区にあります。
ダムの完成と同時に石子屋周辺の中津川渓谷はすっかり変わってしまいましたが、半原地区には昔からの街並みや古い橋も残っています。大正・昭和初期に架けられた橋が今でも使われています。
相模原へ抜ける国道412号線のおかげで愛川町古い橋の道は旧道になり交通量も多くないようなので古い橋が生き残れる理由かもしれません。それでも半原の町の中心なので橋幅も広くて両側に歩道もあります。
日向橋を半原バス停方向から眺めてます。横から眺めるよりも平べったい橋でガッチリとした印象です。
これだけ幅のある橋ですが、橋の下に橋脚がないのが特徴です。豪雨や土石流でも流される橋脚自体がありません。
日向橋の開通はなんと昭和5年。80年以上も前です。愛川町の歴史資料には大正時代は吊り橋だった先代の日向橋や八雲祭りの様子が載っています。日向橋から中津川下流を眺めてます。
日向橋の南側に半原バス停があります。半原と厚木を結ぶ愛川町のバスターミナルです。
半原は中津渓谷が観光地だった頃はバスで訪れる観光客が多かったイメージがあります。
観光客の多い宮ケ瀬湖も相模湖方面も国道412号線が便利なので、以前とは違って半原の旧道を通る車は少なそうです。
半原バス停の周辺の商店も少なくなったのでしょうか、ちょっと寂しい感じもします。
平日のバスの便数はそれなりにあるのですが、土日はちょっと少ないんです。観光客の利用は多くないんですね。
観光客の多いダムサイトの高台にある県立あいかわ公園や広い牧場のある服部牧場も半原にあります。半原バス停からスクーターだと回り道になってそれでも5,6分の距離です。
あいかわ公園までなら半原バス停から徒歩で日向橋を渡って川沿いを歩けます。20分もかからず公園に到着です。スクーターでなくても厚木からバスで来てのんびり歩くのも楽しそうな日向橋と半原でした。