北アルプスと桜に惹かれて600キロ 単気筒250ccバイクで信州ツーリング

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4月初旬、一泊二日でバイクで白馬や安曇野を巡ってきました。
愛車はヤマハFZS25。エンジンは単気筒250ccSOHCです。

もともと予定していたのは4月下旬で二泊三日。
横浜から白馬までの距離は250キロくらいあるし観光地をゆっくり巡るなら2泊しようと思ってました。

例年なら信州の桜は4月下旬から5月初旬です。
ところが今年(2023年)は桜の開花が記録的に早くてびっくり。

(桜満開の大町公園 長野県大町市)


記事中の画像はクリックするとポップアップして鮮明になります。

4月第一週にだというのに松本市内で満開という情報も。4月下旬では間に合いません。

ここは迷わずに予定変更です。
二泊三日が無理だったので日曜日~月曜日の一泊です。
ホテルを予約し高速料金はNEXCO中日本の旅速のプランを申し込みました。

4月9日(日)朝6時過ぎに自宅を出発。
天気は快晴。気温も低すぎず爽やかな朝です。

テル一泊なら荷物は多くはありません。
それでもサイドバッグの片方はノートパソコン・カメラ類に冬用グローブ。

もう片方には着替えなどお泊りグッズにレインウエア。シートバッグには帰りのお土産が入ります。

国道16号バイパスから東名高速横浜町田ICに流入。
海老名JCTで圏央道~八王子JCTで中央自動車道に乗り換え。

FZS25の巡航の目安は時速90km以下、6000回転以下を意識してます。

250cc単気筒バイクならだいたいこのくらいの速度域になる気がします。振動が気にならずに長距離を走れる感じです。(FZS25はネイキッドですが小型のウインドスクリーンを後付けしてます)

中央自動車道も片側3車線になっているとマイペース巡航がしやすい。下り勾配で2車線の場所は走行車線のクルマの流れも速くなってちょっとあせります。


発してから最初のコーヒー休憩は初狩PA。
自宅から約90キロ、1時間20分経過です。

小さなパーキングエリアの方がいろいろ手っ取り早いですね。
少し気温が低い感じなのでグローブを厚手の冬用に交換です。

初狩PAを出て甲府盆地への下り勾配が始まるとここもクルマの流れが早い。

前方車両との車間距離を開けすぎると後続車両が迫って来るのでエンジン回転数も上り気味。
(第2東名でGPSアプリの実速度で時速120キロ走行を試した時は回転数は8400回転くらい。フレームもシートもビビる振動で限界)



高速道路の長距離巡航は250cc単気筒ではあまり余裕はなし。ここは大排気量が羨ましいですね。

ウインドスクリーンが付いた大型アドベンチャー系やハーレーのヘリテージクラシックなど楽な乗車姿勢で追い越し車線を楽に走り抜けます。

狩PAを出て50分後に八ヶ岳PA到着。
中央自動車道を走った時は毎回寄るPAです。駐車場のサクラは満開でした。



ここで朝食。朝9時過ぎです。

八ヶ岳連峰を眺めながら小淵沢あたりを走っていたら手足が冷えてくる。高速道路上の気温表示は3℃です。

この区間、小淵沢ICと諏訪南ICの中間あたり(富士見バス停付近)が中央自動車道の最高標高(1015m)地点だったんですね。

諏訪ICを通過して分岐を長野道・松本方面に進むと、前方に残雪の北アルプスの山々が見え始めます。遠くまで来たなと実感。

川SA(下り)にも寄ってみます。建物も高原の山荘風の外観です。



横にあるレンガ階段を上がると眺望テラス。北アルプスのパノラマが広がりました。



中央の二つの山は左側が常念岳、右側が横通岳。
北アルプスの山の名前は詳しくないのですが安曇野・松本エリアを回っていると常念岳がランドマーク的になりました。

高速道路のSAで北アルプスを一望できるのはここ梓川SA(上り下り共に)だけです。安曇野や松本付近のICを降りずに通過するのであれば是非寄ってみたいSAです。

川SAのすぐ先が安曇野ICです。
ICを降りれば走る道は一般道。単気筒250ccエンジンのバイクに優しい道路です。

安曇野から大町、仁科三湖をかすめながら白馬村の大出公園を目指します。

先を急ごうと思っても周囲の風景に惹かれてしまいルートを外れて脇道に入りました。



道端の草花でさえ絵になる景色です。



アルプスパノラマロードを北上してます。
青い空と残雪の白馬のフレームに自ら収まります。



ガソリンを給油してここまでの走行距離が243km、5時間弱です。燃費は35km/ℓくらい。

走行の9割は高速道路。最大トルクを発生する6000回転で巡航するとなかなか燃費は伸びません。

意外だったのは走行時間・距離の割に疲労感が少ないこと。
目的地の白馬村の大出公園まではあと50キロメートル。

瀬川にかかる蓮華大橋です。

北上するにつれて北アルプスの山々の姿が鮮明になってきます。

橋を渡ってからルートを左に外れて鹿島川近くで脇道に入ってみました。(軽量のバイクは行き止まりになっても方向転換が楽なので適当に寄り道できます)

面にそびえる鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳。よく目にする北アルプスの写真のアングルと違って新鮮な感じもします。



このまま山の方向に直進すると鹿島槍の麓の鹿島大冷河川公園です。

グーグル先生の推奨ルートに戻ります。

崎湖に出ました。国道148号線のトンネルを抜けると仁科三湖のひとつ木崎湖の湖畔に出てきました。
左側に大糸線の線路があります。



木崎湖を眺めながら通り過ぎ大糸線の踏切を渡り中綱湖に向かいます。

こじんまりとした中綱湖です。

中綱湖畔から鹿島槍スキー場に直行できる道路があります。
急コーナーもある登り坂ですが標高が高いスキー場に行くと鹿島槍が目の前に見える眺望が素晴らしいんです。

ただ4月初旬に北側斜面の森の中の道路をバイクで走るのはちょっと無理そう。湖畔の登り坂の入り口がすでに残雪です。




木湖は中綱湖のすぐ北側。ここも湖畔の道を走ります。

湖畔からは湖と白馬の山々の眺望。人気があるわけです。



青木湖の湖畔にも残雪です。



前夜、白馬の国道のライブカメラを見ていたら結構雪が舞っていたので増えたのかもしれません。

ーグル先生は青木湖から白馬まで、主要道の148号ではなく森の中のルートを指示してきます。

まさか残雪の山道のルートに入ってしまうのかと先生を疑いながら進んでみたら広々とした景色も良い道路でした。

白馬の山々に向かって一直線。



森を抜けたら白馬三山が眼前に出現。
もうJR白馬の駅も近い。

付近には長野オリンピックでクロスカントリースキーの競技会場になったスノーハープもあります。

JR大糸線白馬駅前を過ぎたらいよいよ大出公園右折の案内板。昼の12時を過ぎていて自宅から6時間以上経過してます。

右折したらすぐに公園の駐車場が見えました。吊り橋や古民家も公園の景観の一部です。



大出公園展望テラスは駐車場から5分程度。

ジオラマではなく自然のままの眺望です。人気があるわけです。



姫川の奥に残雪の北アルプス。フレームにピッタリ収まる絶景ですね。



気の白馬の別荘地をぐるっと回ってみました。

高木が多くても道路から見えるのは見事な鑓ヶ岳?
さすが白馬です。

別荘地の南側を流れる早川の河川敷は開放的な眺望。



今回は記憶にないくらい撮影枚数が膨れ上がってます。

軽めの昼食をとったらもう午後2時。

白馬の温泉宿に泊まって北アルプスを眺めながら露天風呂に入りたいと思いましたが今回はそうもいきません。

明るいうちに大町市にある北アルプスを見渡せる公園に着きたいので国道148号線を今度は寄り道せずに一気に走ります。

町公園に到着すると満開の桜が出迎えてくれました。



桜が青い空に映えます。

標高が1000メートルを超える鷹狩山展望台にも寄ってみました。大町公園から先に延びる狭い道路を上がっていきます。

狩山に到着する頃には陽が傾いてきて西方向に見える北アルプスはすっかり逆光。

北方向に見える鹿島槍当たりの山々は傾きかけた日差しで山肌の陰影が濃く出てます。





暗くなる前に松本まで戻ります。今回は浅間温泉のホテルを予約してあります。

宿泊場所の浅間温泉。
昭和以前は松本の奥座敷と言われた温泉街で舞妓さんを手配する置屋がいくつもあり温泉客でとても賑わっていたそうです。



古くからの温泉旅館もあり風情もあります。
新しいホテルもあるのですが一方、廃業したホテルや旅館が残ったままで寂しいイメージも。

日曜日の夜のせいか温泉街の通りはとても静か。



奥座敷と呼ばれた頃ならきっとお座敷に向かう舞妓さんたちが歩いていたんですね。

ホテルの温泉にゆっくり浸かって旅の疲れを癒します。
部屋に戻り缶ビールを気持ち良く二本開けたら急に眠気が。

高低差のある展望台や公園を歩き回っていたので実は体力を使っていた気もします。

4月10日(月)清々しい信州の朝です。松本市営のアルプス公園に向かいます。浅間温泉から近くてアクセスが良い。



公園も周囲の桜も満開でした。
公園の北入り口広場近くからの眺望です。



次は安曇野を代表する国営アルプスあづみの公園に向かいます。「アルプス」といっても寄ったばかりの松本市営の公園とは別の公園です。

常念岳が近くに見えるということで現地に着いたら月曜日で休園日でした!


角なのでこの公園の前を素通りして常念岳が近くに見える場所に向かって走ってみました。すると先ほどまでの平地の風景が一変して森が深い渓谷です。

烏川渓谷緑地という場所の水辺エリアでした。



滝のようなえん堤の烏川と蝶ヶ岳。渓谷のつり橋からの光景も絵になります。

アルプスあづみの公園からわずか数分で山深い渓谷になるんですね。



渓谷緑地にはもうひとつ「森林エリア」があります。水辺エリアと共に詳細は文末の烏川渓谷緑地の記事に合わせて載せています。


生のサルの群れに遭遇!森林エリアの駐車場を出て麓に向かう途中でだんだん畑がひろがる人里です。



見回すと雑草が生えたような畑のあちこちに二十匹くらい。
食事なのか、草をむしり何かをつまんで口に運んでいるような。

畑の中の道路を疾走する子ザル。

帰宅してから動画で見たのですが長野のTV局がここの野生のサルを取り上げていました。クルマが停止するのを待って横断歩道を渡るサルの映像もあってびっくり。

長野といえば地獄谷温泉のニホンザルで世界的にも有名な観光地です。

ここのサルたちは観光とは無縁で自由きままに生活していそうです。

ーリングの終わり。
安曇野ICに向かっていたらバックミラーに常念岳と横通岳の二山が偶然映り込んでます。

この画もカメラに収めて帰路につきました。

帰路、双葉SAでツーリング二度目の給油です。
初日に安曇野で給油してから257キロ走行。

この間の燃費は39km/ℓ。一般道と高速半分づつでグンと燃費が良くなってます。ローカルの一般道ツーリングだとだいたい42km/ℓくらいです。

中央高速を走りながら次の旅を考えたりして帰宅したのは午後6時。安曇野ICから軽食1回とコーヒー休憩2回を入れて自宅まで約4時間ちょっとでした。

行データです。

走行距離    638km
ガソリン消費量 17.1ℓ
平均燃費          37.3km/ℓ
合計ガソリン代 2967円
故障/事故/交通違反 なし
高速料金    3900円 
二日間有効のツーリングプラン利用 
(「速旅」の東名中央道コースワイド)

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