神奈川の南端ツーリングの後編です。
前編では横浜横須賀道路の衣笠ICから国道134号線を走り三浦海岸へ。そこから交通量の少ない県道215号線で金田漁港、江奈湾、毘沙門に寄り、県道から少し外れて岩堂山の丘陵地帯も回ってみました。
後編では神奈川県の最南端、城ヶ島から三崎エリア、諸磯湾のツーリングの様子をご紹介します。
海岸沿いにコンビニはありません
前編で書き忘れたのでコンビニについて書いておきます。
三浦市内のコンビニはほとんどが国道134号線沿いと134号から三崎に向かう県道26号線(三崎街道)沿いに立地しています。主要道路だけです。
三浦海岸を離れるとこれまで走ってきた海岸沿いにも城ヶ島や三崎漁港にもありません。コンビニで用事を済ます必要があれば三浦海岸で寄っておくか、帰りに三崎役場周辺のコンビニに寄ることはできます。
城ヶ島渡橋料と駐車料金
城ヶ島大橋です。走ってみると見晴らしが良くて脇見運転しっぱなしです。
風は強いのでちょっと注意です。
渡橋料は50cc超のバイクと軽自動車が50円。小型乗用車が100円。
50ccの原付は無料みたいです。朝8時から夜7時の時間帯だけが有料です(季節変動は要確認)
電動レンタル自転車は何台も見かけました。
高低差のある城ヶ島大橋を自転車で往復するならやっぱり電動ですね。
大橋を渡って勾配のあるカーブを下り島の北側に出ました。島内は路上駐車ができないので有料駐車場に駐車することになります。(以前は無料駐車場がありました)普通車が1時間200円または1回450円。二輪車は1回100円です。
バイクで島内の駐車場をはしごしたら観光税みたいに追加で取られてしまうのかと思ったらワンデーパスという仕組みがありました。一度どこかの駐車場で料金を支払えばワンデーパスが発行され島内の他の駐車場でもパスを提示すれば追加料金なしで利用できます。バイクは普通に停めてもワンデーパスでも100円です。
城ヶ島自体が大きな島ではないので駐車場の入出庫を繰り返すこともなさそうですが、城ヶ島公園と城ヶ島灯台は徒歩で往復すると時間もかかるのでワンデーパスがお得です。
魚影の濃い城ヶ島の釣りポイント
城ヶ島も釣りファンには有名なポイントが数多くある場所です。スクーターで走っていて見える岸壁や堤防以外に島の東西と南側の広い磯のあちらこちらがポイントです。どこも駐車場からのアクセスが良いのも人気の理由のようです。
三崎港を正面に見る漁港の岸壁には釣り客が多いですね。
この日は南風だったのでこの場所は風も強くなくて絶好のポイントです。
岸壁の西の端に海上釣堀があってその並びに城ヶ島渡船「さんしろ」の桟橋があります。
城ヶ島と三崎を結ぶ渡し船です。
城ヶ島からたった5分で三崎の観光施設の中心のうらり産直センターに横づけされるので実は結構便利です。
近くにバス乗り場があるのですが、そこから目の前の三崎までバスを使えばぐるっと城ヶ島大橋を渡るので4km以上走ります。バスを利用するなら往復ともバスではなく片道は渡し船が面白そうです。
片道500円です。往復運賃が設定されていません。その代わりでしょうか「乗り放題」が1000円です。
城ヶ島灯台と城ヶ島京急ホテル
城ヶ島バス停から近くて見晴らしの良いのが城ヶ島灯台です。
バス停の目の前にある飲食店です。
店の看板には名物がてんこ盛りになってます。
バス停からは土産物屋さんが両側に立ち並ぶ狭い通りを歩きます。
このあたりを歩くと「城ヶ島に来た」っていう感触を覚えるんです。
この道の先に大海原が覗けます。南側の磯に向かう釣り客もこの道を通ります。
通りの東側に建つのが城ヶ島灯台です。
歩きやすいように階段と通路が整備されていました。
以前はあまり見かけなかった外国人観光客が増えてますね。
灯台の上を悠々と舞うトンビたち。南風を受けて気持ちよさそう。
灯台から見渡たす磯に打ちつける白い波が目立ちます。
灯台や大海原をバックに記念撮影のグループや自撮りの観光客も。
灯台から城ヶ島京急ホテル側に降りてみます。
正面から見るとこじんまりとしたホテルに見えます。本館と別館があって建物自体は右奥にも続いていて実はいろいろな施設があります。客室からの眺望は相模湾の中のホテルという感じです。
*宿泊したことはないので客室からの眺めはホテルのホームページを参照ください。城ヶ島京急ホテル
ホテル前の磯の様子です。
ホテル前から磯が西側に長く張り出していて西崎の磯と呼ばれるポイントだそうです。
波に浸食されて斜めに尖ったような西崎の磯が城ヶ島らしい表情を見せています。
地層全体が傾いた様子(しゅう曲)ですね。
城ヶ島の磯のどこでもしゅう曲が良く見えます。
一時間ちょっとで城ヶ島の西側を楽しめてしまいました。
城ヶ島公園や安房崎灯台も歩いて回るとなると半日は楽しめそうです。
磯に近い平らな場所ではサンシェードを広げて気持ちよさそうにくつろぐファミリーも。
そろそろ城ヶ島大橋を戻って三崎に向かいます。
花暮岸壁
復路の料金所の窓は閉まっていて徐行で通過です。往路で往復分支払済みです。
料金所を過ぎて最初の信号を右折して三崎港方面です。
海に沿って走ると道路は花暮岸壁に平行する道路になります。
道路にも岸壁にも駐車している車が多い場所です。城ヶ島大橋がきれいに見渡せます。
ここの岸壁も有名な釣りポイントで海を挟んだ反対側はさきほどまでいた城ヶ島漁港です。
遠洋航海の漁船や他府県の漁船も多いのが三崎の漁港の特徴ですね。宮崎の漁船も停泊してました。
一本釣りの漁船のようです。船尾に釣竿を満載してます。かつおやマグロは長期だと1年もの航海になるそうです。
出航の様子や水揚げの時に来てみたいものです。
かつお・マグロの漁については、日本かつお・まぐろ漁業協同組合のホームページが参考になります。
かつお・まぐろぽーたる
刺身定食
産直センターの周囲はマグロの料理店が集まってます。
今回は「まぐろ食堂七兵衛丸」に入ってみました。
歩き回ってお腹が空いていたせいか、軒先にぶら下がる大きなマグロに惹かれてしまいました。
昼食時はとっくに過ぎてますがテーブル席はほぼ埋まってました。
お店のおすすめの刺身定食を注文。
マグロだけじゃない新鮮な魚。消費税込み1620円です。
刺身が旨い! さすが三崎です。ペロッと食べてしまいました。
単品も各種あってお酒が合いそうです。
七兵衛丸の向いがうらり産直センターです。
うらり産直センター
三崎観光メインの施設ですね。
駐車場は建物の南側で分り易くて広い駐車場です。
バイクで来たのは初めて。駐車場の場所が明記されていなかったのですが、クルマ駐車場入り口のゲートバーの左側に停めるスペースがありました。ゲートバーの手前なので無料です。
駐車場からウッドデッキの桟橋に出てみると「うらりマルシェ」「さかな館1F やさい館2F」という看板。
以前の産直センターという名称が変わって「うらりマルシェ」になってました。
マグロだけというイメージからかなり変わりましたね。
2階は広いテラスもあって自由に休憩できます。ファミリー以外に若いカップルや老夫婦もゆっくりくつろいでます。
(食後でポカポカしていたので思わず昼寝。ちょっと遅い時間の昼寝タイム)
うらりマルシェの前の桟橋も賑やかです。城ヶ島への渡し船の発着場にもなってます。
注目度が高いのが水中観光船。「にじいろさかな号」
ど派手なカラーリングです。
子供だけでなく大人の乗客の表情にもワクワク感が出てます。
うらりマルシェのホームページが見やすいんです。
ツーリングから帰った後に知ったサイトですが、行く前に読んでおけば良かったと思いました。三崎の街の観光ポイントや城ヶ島まで書いてあります。
うらりマルシェ
諸磯湾とヨット
うらりマルシェでのんびりしていたら陽も傾いてきて最後に諸磯湾に行ってみます。
この時期は諸磯湾の沖に夕陽が沈む景色がみれるはずです。
三崎漁港からは意外に近くてゆっくり走っても10分もかかりません。
夕方の諸磯湾の風景です。油壷京急マリーナの先の岸壁には釣りを楽しむグループも。
釣りに行きたいとしても京急マリーナあたりに駐車場はないのでクルマは難しいかもしれません。
スクーターであれば路肩でスタンドを立てておけば邪魔にはなりません。
油壷湾ほどではありませんが諸磯湾も波がなく静かな湾です。
諸磯ヨットオーナーズクラブに係留するヨットが絵になります。
日の入りまではまだ時間があるので油壷や京急油壷マリンパーク周辺を散策してから再度諸磯湾に戻ってきました。
いよいよ日が傾いてきました。
日没時間に近くなると諸磯湾も夕暮れに包まれました。
丹沢方面に雲が多く海面に反射する夕陽は見えませんでしたが、雰囲気は最高の諸磯湾の夕陽です。
以上、「神奈川の南端ツーリング 三浦市(後編)」でした。