2018年日本列島の記録的な暑さもようやく一段落。
空気も少し変わってきてスクーターで走ると風が涼しげです。
このタイミングで東名高速道路・国道246号で丹沢にキャンプツーリングに行ってきました。
東名高速・厚木ICを過ぎると快適走行
一泊だけとは言え積載するキャンプ用品の点数は多いのでパッキングしてリヤキャリアに固定するまでに小一時間。
日曜日朝9時半の遅めの出発です。
横浜町田ICから東名高速です。国道16号はスムーズでしたが料金所からかなり混んでます。
中央連絡自動車道とつながる海老名JCTまで混むのは平日も週末も一緒みたいです。
時速5,60キロで進みます。
厚木ICを過ぎると速度が急に上がって90キロ以上に。前を走るクルマに置いてきぼりにされそうです。
目の前に富士山がくっきりと現れました。横浜・町田ICからおよそ1時間。大井松田ICもすぐそこです。
大井松田ICで降りたら食材を購入
大井松田ICを降りて246号を西へ向かいます。
今回は食材を購入するため一度246号を外れて小田原百貨店に向かいました。
山北店は百貨店といってもスーパーマーケットに近い印象です。
アウトドア用品もあるコメリが隣にあります。
246号から比較的近いので寄り道してもさほど時間は取られません。
このエリアを過ぎてしまうと大型店舗がなくなってしまうんです。ここだと日用品も買えるし、隣のコメリではキャンプ用品も置いてあるので便利ですね。
手ごろな価格のお弁当や総菜類も豊富です。駐車場の車の中で昼食中のドライバーも結構いました。
ここでお弁当を買って丹沢湖の湖畔で昼食も良さそうです。
小田原百貨店では焼き肉用の肉を購入しました。
クーラーボックスにそのまま入らないのでレジにある持ち帰り用の無料の氷をレジ袋に入れてツーリングバッグに入れました。
山北駅が面白い(御殿場線はかつては東海道線だった)
246号に戻ります。
丹沢湖に行く前に寄ったのは御殿場線の山北駅です。
こじんまりとしていて歴史を感じさせる駅舎です。
駅は循環バスのターミナルにもなっています。周遊バスも昭和レトロな外観でちょっと乗ってみたくなります。
駅周辺の建物は昭和初期の風情が感じられます。
それだけに周囲の商店街にシャッターが目立つのは寂しい限りです。
駅に並んで山北町観光協会があります。
建物自体は古いわけではなくて外観が木造調です。山北町の景観を意識して建てられたようです。
館内は観光案内だけでなくて休憩できるベンチがあって冷水・お茶が無料で飲めるのでちょっと一休み。
協会のスタッフの人に勧められたのが2階の山北町鉄道資料館。
御殿場線の歴史が一目でわかる展示になっていまいした。鉄道に詳しくない人でも地元のスタッフの方が説明してくれるので山北町に来たら
寄ってみたい場所です。(駅の反対側にある山北鉄道公園には実物のSLが展示されてます)
御殿場線は神奈川の国府津と静岡の沼津を結ぶローカル線です。
ところが御殿場線はかつて東海道線だったんです!(スタッフの方が説明してくれました)
平成生まれの人はもちろん、昭和生まれの人にとっても東海道線と言えば小田原や熱海を経由して静岡に抜けている路線のはずです。
下の画像の赤い部分が現在の御殿場線(昔の東海道線)です。
昭和9年に丹奈トンネルが開通するまで東海道線は国府津から山北町を通って御殿場まで上がりそこから南に向かって走り沼津につながるルートだったんですね。
鉄道に詳しい人なら常識かもしれませんが、結構面白い話でした。
バイクで御殿場線の駅をひとつひとつ観光してみたくなります。
地元の食材なら道の駅
山北町駅周辺を観光してから246号線に戻り丹沢湖を目指します。酒匂川に掛かる東名高速の道路橋が見えてくるともうすぐ丹沢湖方面に右折です。
右折して県道76号線を1キロも走ると右側に山北町の道の駅があります。
駐車場は両側にありますが日曜日なのでどちらにも駐車待ちのクルマが道路にはみ出してました。
地元の新鮮野菜や加工品がおすすめです。
帰りに新鮮野菜をたくさん買うのもいいし、小分けになって売られているのでキャンプで少量だけ使う場合はここで買いたいですね。
道路の反対側は河内川ふれあいビレッジで広々としたビレッジの駐車場とキャンプ場が見渡せます。
河原も広くて川幅もあるので川遊びのファミリーの楽しそうな声も聞こえます。聴こえてきます。
丹沢湖とロックフィル方式の三保ダム
県道76号線はスイスイと走れて10分くらいで丹沢湖到着です。
それほど大きくない丹沢湖ですが、湖の中央部には広めの無料駐車場があるのでスクーターを停めます。
すぐ横に三保ダムが見えます。ロックフィル方式のこのダムの上は広い遊歩道になっていて丹沢湖とダムから見渡す景色を楽しめます。
ダムから見える永歳橋が絵になります。
ダムのゲートです。洪水吐きの役目がある水門が5門並んでいます。
三保ダムをぐるっと回った後は、丹沢湖南側の道路を湖の東端の玄倉に行ってみます。
玄倉までは5,6分です。湖畔なので平たんで道幅が広いですね。
途中右手に湖畔の丹沢湖キャンプサイトが見えます。湖に流れ込む玄倉川の先には玄倉発電所やあのユーシン渓谷があります。
現時点ではユーシン渓谷に通じるハイキングコースが閉鎖されているのでちょっと寂しい印象です。
のどかな湖畔の玄倉大橋
玄倉大橋です。丹沢湖に流れ込む川はどこも透き通っていて水量も多いんです。さすが雨が多い丹沢です。
大橋の内側、湖側はふかふかの芝草の緑が鮮やかです。
ここにテントを張りたいくらいですが、ここは立ち入り禁止です。湖の内側なんですね。
湖に流れ込む玄倉川の先には玄倉発電所やあのユーシン渓谷があります。
現時点ではユーシン渓谷に通じるハイキングコースが閉鎖されているのでちょっと寂しい印象です。
玄倉のバスターミナルには日曜日なのに人影が少なくて寂しい限りです。
玄倉を歩いていたらもう午後3時近く。急いで中川川の上流を目指します。
白石オートキャンプ場は清流に渓谷の醍醐味いっぱい
丹沢湖周辺は道幅の広い整備された道路です。
丹沢湖から白石オートキャンプ場までは県道76号の一本道でわかりやすいですね。
中川川沿いのキャンプ場としては最も上流にあるキャンプ場ですが、それでも丹沢湖からは20分ちょっとです。
途中、すれ違いのできない道幅が100メートル以上続く場所が数か所あるので、観光バスが連なると少し渋滞します。
キャンプ場の案内板が見えました。
案内板の左の坂を下ると受付が見えてきます。
グーグルマップだとここです。
(地図を縮小すると丹沢の山中にあることがわかります)
受付は質素な小屋的な建物で渓谷のキャンプ場感いっぱいです。
シャワー、トイレ、家族風呂がある新棟は清潔で好感が持てます。横に炊事場です。
木立サイトはクルマ20台分くらいのスペースでしょうか。こじんまりとした印象です。木立が多いのもいい感じです。
入り口から一番奥のサイトを利用させてもらいました。
渓谷は見えませんがソロキャンプなら端の方が落ち着いていて気軽です。
炊事場・トイレからは少し離れますがもともと広いサイトではないので問題なしです。
サイトは細かい砂利が敷き詰めてあるので草地の地面と違って虫が少ないのは助かります。
蚊もほとんどいなかったので蚊取り線香もつけてません。
西丹沢なのでヤマヒルは少ないはずですが、砂利敷きならなおさら安心です。
まさに清流
河原に降りるには鉄製の階段があります。河原は大きな石が多く渓谷のキャンプ場といった様相です。
沢に架かる赤い橋を歩く人はほぼハイカーや登山者です。
橋のあたりは急流で水音も滝のような感じです(一日中滝の音が聞こえるんです!)
キャンプ場の真横は流れが緩やかで子供も安心して遊べそうです。
アクションカメラの水中画像
アクションカメラでキャンプ場の真横の清流を撮影しました。
登山道へ続く赤い橋のすぐ下流です。流れが急で水面が揺らぐので川底は良く見えません。
川底を覗いてみます。このままアクションカメラを水中に入れてみます。
カメラが水中に入りました。見事な透明度で向こう岸までクリアな視界が広がってます。
右の画像では大きな石の裏側に絶え間なく気泡が発生しては消えていく様子が映っています。
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焼肉中心のソロキャンプ
小さなテントでもグラウンドシートを張ってタープを立ててテーブルやチェアーをセットすると小一時間はかかります。
ツーリングメインのキャンプだと料理の仕込み時間がないので焼くだけの料理ばかりです。
大人数なら炭火でバーベキューです。
バイクでソロだと準備も片付けも楽なシングルバーナーで簡単調理です。
午前中に寄った小田原百貨店で小ぶりなステーキ肉を購入したかったのですが、売り場にあったのは500g,600gのデカいステーキ肉のみ。
すぐ横にあったのがアンガス牛のカルビ。300gで丁度よかったので、ステーキから焼肉に変更しました。
購入したカルビの量は3人前はあります。
ダイニングテーブルはランタンで明るいのですが、調理テーブルは地面に置いているのでLED照明から遠くて暗くなってます。
肉にはハーブソルトをガリガリ振りかけてあって色合いも匂いも良い感じなんですが撮れてませんね。
ちなみに焼き肉用タレはありません。当初、ステーキの予定だったのでポン酢しょうゆだけです。
玉ネギを細かいみじん切りにしてポン酢しょうゆを加えてステーキ用ソースは出来ました。
これをそのまま焼肉タレに転用。(脂っこいカルビには合いました!)
カルビを食べながら「氷結」1本とビール2本があっという間に空いてしまいます。
やはりキャンプは食が進みます。
キャンプ場でのビールの購入は自動販売機です。缶ビールや缶酎ハイ、他に缶コーヒーや缶ジュースもあります。
ただしビールはアサヒスーパードライのみです。日本酒やウイスキーは受付でも売ってません。
キャンプ場に来る途中で買っておいた方が良さそうです。
(自販機で買った飲料の空き缶はキャンプ場で引き取ってもらえます)
すっかりいい気分になってテーブルを片付ける前にテントに入ってエアーマットに横になったら爆睡したみたいです。
酔ってからマットを膨らますのは面倒なので先に空気を入れてシーツを巻いておきました。
コスパで寝心地がよいエアーマットの記事はこちらです。
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キャンプ用品 オレンジ色のエアーマットの心地よさ
初めて行くキャンプ場は期待感がある反面、設備やテントサイトの地面の様子がわからないのでちょっと不安もあります。 青々とした草地は見た目は平らでも、寝てみると凹凸 ...
山北町立中川温泉「ぶなの湯」もおすすめ
朝、4時ころにあまりに寒くて目を覚ましました。
テントのジッパーが閉まっていませんでした。寒いわけです。
寝不足気味の朝は熱いコーヒーが一段と美味しいです。
白石オートキャンプ場のチェックアウトは12:00です。
これなら朝食を作って食べてからでも余裕です。ただ明るくなった空を見上げると雲が多いのが気になります。
朝食を食べてから出発のつもりが、雲が低く垂れこめてきて雨もぽつりぽつり。
撤収です。9時半にはキャンプ場を後にしました。
キャンプ場を出て走り始めたら案の定、本降りです。
大雨ではありませんが気温が低いので体が冷えます。
となるとやはり温泉です。雨宿りをするにしても中川温泉を素通りするわけにはいきません。
気軽に寄れる日帰り温泉「山北町立 中川温泉ぶなの湯」があります。
看板を左折すると少し急な下りです。
営業開始の午前10時前ですが、すでにクルマがちらほら。
夏休みとは言え月曜日なので駐車場はそれほど混みませんでした。(9月以降は月曜定休です)
2時間休憩で大人700円。屋内も露天の湯も熱過ぎず、ぬる過ぎずで長く浸かっていたい湯でした。
小雨の露天は涼しいので湯につかって涼んでまた湯につかるという感じです。
さほど大きな施設ではないので入湯客が集中すると混雑するかも知れません。
2階の休憩所の大広間はいいですね。冷水やお茶は無料です。
首都圏の温泉施設と違って飲食物を持ち込めるので湯上りにはクーラーボックスのビールをグイっ。なんて最高ですね。
川遊びのセット料金もあって(たしか大人2000円)駐車場に車を置いたまま真横の渓流の河原でデイキャンプして温泉も使えてしまう。
万が一天候が悪化しても温泉に避難できますね。
ぶなの湯で休憩していたら雨もすっかり上がりました。
帰りの最終休憩は山北町道の駅や東名高速の中井PAがおすすめ
中川沿いのキャンプでも丹沢湖観光でも帰り道に必ず通るのが山北町道の駅です。
野菜以外にも地元の食材を使った加工品が並んでいます。お土産にも帰宅後の食材にもいいですね。
そば・うどん・カレーといった軽食も食べれます。
東名高速で帰りに軽食を食べてちょっと休憩なら最初のパーキングエリアの中井PAがおススメです。
大きなPAではないので駐車場をうろうろする必要もありません。
(今回はPAで地元の野菜を売っているコーナーがありました)
そうは言っても海老名SAのレストラン街も捨て難い、という人も多いと思います。
1泊2日のキャンプツーリングを終えて
まず丹沢湖と中川流域のキャンプ場は首都圏からアクセスが良い、というのが最初の感想です。
東名高速を走っている時間は1時間程度。大井松田ICから丹沢湖へは30分~40分以内の距離です。
国道246号も交通量が少なくてスムーズだったので渋滞ストレスなしです。
丹沢湖は西丹沢の渓谷に囲まれていて、丹沢の自然そのままというのも大きな魅力です。
大小の滝もあちこちにあって中川温泉も風情があります。
どの川沿いを進んでもハイキングや西丹沢の登山口にぶつかり車両は行き止まりです。
クルマの音が聞こえず滝の音だけが響くキャンプサイトの夜は魅力倍増です。
丹沢湖・中川温泉がある山北町には昭和の雰囲気が残っています。
近県の観光地にはつきものなのが大型のテーマパークやアミューズメントパークですが、
山北町にはそういう施設はありません。
山北町全体が昭和の歴史遺産の趣もあって見どころいっぱいです。
以上、「キャンプツーリング 山北-丹沢湖-白石オートキャンプ場」でした。