5月17日(土)~5月18日(日)に開催された日米友好祭 横田基地フレンドシップフェスティバル2025。土曜日は悪天候で日曜日に訪れました。
入場口は第5ゲート。最寄りの駅はJR牛浜駅ですが日米友好祭は入場者10万人を超える大イベント。ターミナル駅のJR拝島駅から国道16号の徒歩ルートが推奨されています。
約1.5キロで普通なら徒歩約20分の距離です。
横田基地所在地は東京都福生市や立川市、昭島市、瑞穂町など多くの行政区にまたがっています。
ターミナル駅の拝島駅。チェック柄のバナーが印象的です。
入場できるまでに1時間以上はかかりそうだと考えながら拝島駅北口から国道16号線へ歩きます。
国道16号の歩道に着いたら行列が基地とは逆方向に延びてました。
遠ざかる方向に延びる最後尾を目指して歩きます。土曜日が悪天候だったので日曜日に集中するのも当然ですね。
陸橋を500メートル以上下った先にようやく最後尾で再び陸橋を渡ります。そこから歩く距離は2.5キロくらいになりますね。
ラジコを聴いたり横田基地のXアカウントを見たりしながらのんびり歩きです。
陸橋の上も少し進んで立ち止まる感じです。
すると上空にジェット機の轟音。
左手前方から来た2機の戦闘機は高度を上げながらあっという間に後方に飛び去ります。
旋回して戻ってくると高度を下げながら基地滑走路上空を抜けるように飛び去って行きます。3周くらいのデモだったみたいです。
ちょうど陸橋の上を歩いていたので視界が開けて連なった2機の高速飛行を目で追えました。それにしても速い!
横田基地のXアカウントを見てみたら11時にF-16のデモフライトを行うという予告ポストがありました。やはりF-16だったんですね。
空自のブルーインパルスを見た人も多いと思います。ブルーインパルスはT-4練習機でそもそも演技を見せるための飛行です。それでも速いですがF-16の飛行速度の速さにはビックリです。
基地に向かって歩くと16号線左手にバイク王福生店。
第五ゲート前のT字路交差点では多くの警官が交通整理です。3方向から集中する歩行者をさばいてます。
拝島駅からは2時間近くかかりましたが大イベントではあるあるですね。
入場口でセキュリティチェック。身分証明書を提示して持ち物検査です。
持ち込み禁止のものも多く事前に日米友好祭の運営側ホームページで要チェックです。
セキュリティチェックを終えるといよいよ制限エリアです。
横田基地は広大ですが入場口から滑走路までは意外に近くすぐに到達です。(厚木基地だと入場口から滑走路まで結構距離があります)
広いエプロンの中央にC-130の展示です。周囲はピクニックシートでくつろぐ人たちで埋め尽くされています。
その周りにたくさんの飲食ブースとグッズブース。
屋外と屋内の両方でバンド演奏もあるので音楽フェスも同時開催みたいな感じの凄いイベントです。
今回の展示の主役は米空軍(USAF)のC-130だった気がします。
日米友好祭開催の少し前に航空自衛隊でT-4練習機の墜落事故があったため空自機の展示は取りやめになっていました。
主な展示機をピックアップしました。
C-130J スーパーハーキュリーズ
ロッキード・マーチン社の「スーパーハーキュリーズ」シリーズはベストセラーの軍用輸送機。
基本モデルのC-130からの派生型を含めると全世界で2500機以上が生産されているんですね。
プロペラの形状や枚数も派生モデルで違っていたりします。
スーパーハーキュリーズ2機が基地南側上空に現れ陸上自衛隊第一空挺団による空挺降下展示が始まりました。
ちょうど滑走路の真上を北方向に抜けるように飛行しながら空挺隊員がどんどん降下してます。機体は滑走路の北端くらいに見えますが降下は続きます。
素人目には市街地に降りてしまうんじゃないかと心配するぐらい。
でもそんなことはありません。
落下傘はすべて滑走路の中央あたりに集まって来てどんどん着地してます。上空の北風で後方に押し戻される距離を計算して降下してるんですね。
レオパルト戦車を積載できて普通の装甲車は2台並べて積載可能です。
米国大統領が来日する時はエアフォースワンで横田基地に着陸です。
大統領専用ヘリのマリーンワンに乗り換えて都心に向かいます。都内での移動は大統領専用車のビーストです。
マリーンワンやビーストを事前に横田基地に運んでいるのがC-17。
1991年の初飛行以来、米軍だけで220機以上も配備されてます。
展示機は発電機で電源供給です。見学する貨物室内の照明も必要です。
KC-135
USAFの空中給油機「ストラトタンカー」です。輸送機としても使われています。ボーイング社製造です。
後部には空中給油のためのノズルです。V字型の翼が付いてます。
UH-60L
「ブラックホーク」です。世界で一番有名な軍用ヘリだと思います。メーカーはシコルスキー・エアクラフト社。
派生型を含めてこれまで4000千機以上生産されている超ベストセラーヘリですね。
F-16
午前中に基地周辺をデモフライトした戦闘機と同じ機種で最新のF-16は4.5世代戦闘機と。
米軍で800機以上配備された主力戦闘機です。高価なF-35とくらべるとかなり安価で米軍以外でも4000機以上が配備されてます。
昨年から各国がウクライナ軍に供与している戦闘機もF-16ですね。
CV-22オスプレイ
こちらも見学搭乗できるので長い行列です。
オスプレイの離陸です。わずかにエンジンナセルを前に傾けています。徐々に速度を上げ離陸しました。
陸上自衛隊の展示もありました。
AH-1S 対戦車ヘリコプターコブラ
空自のHPの説明では二人乗りで低い前席がガンナーで後席が操縦士。ガンナーは副操縦士も兼ねてます。
正面から見ると左右に短翼のスタブ・ウイングです。
機首下には20mm機関砲。短翼にはTOW対戦車ミサイルが搭載できるウエポンベイと蜂の巣のような70mmロケットポッドが付いてます。
開発は米国ですが製造は富士重工と川崎重工による日本でのライセンス生産なんですね。
下は3年前に展示されたRQ-4 グローバルホーク。実機は想像以上に大きくてヌメッとした機体の印象はホークというより翼を授けられた爬虫類でした。
航空自衛隊も三沢基地で3機を運用しています。
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