前回の本革バッグ➂では本体の革にパーツを取り付けました。
今回の④が最終回で本体の革の縫い作業と裏地を貼っていよいよ完成です。
革を裏返しにして縫いしろの接着から始めます。
トートバッグの縫いと同じですね。
銀面(革の表)同士は接着しずらいのでサイビノールを広めに塗布し、しばらくしてからクリップでがっちり固定です。
(接着剤が多過ぎたことに後で気が付きました)
銀面同士を接着したので床面側(革の裏)から菱目を打ち縫っていきます。ただ床面は菱目が潰れるので打ちづらいし見づらい。
普段はこんな感じで銀面に菱目を打ちます。穴がくっきりと見えます。
結果、本体の菱目打ちと縫い作業で3日くらいかかってます。
縫い作業が終わったので表裏をひっくり返します。
柔らめの革なので簡単です。
ひっくり返すとバッグらしさがわかります。芯材やクッションはまだ付けていないのでペシャンコ。
バッグ内部に貼り付ける芯材です。硬めの革を貼り合わせて強度を持たせました。
バッグの底には100円ショップのウレタンを切って貼り付けます。
革の床面と硬いスポンジみたいなウレタンは革用接着剤でも意外にしっかり接着され荷物を衝撃から守ってくれます。
裏地の上端は本体の上端に細長い革で縫い付けていきます。
ベージュ色系の生地なのでバッグの奥まで見やすい。
作業が終わりに近づいてから気が付いたのが革の銀面のシワです。正面右側の青い楕円部分は綺麗ですが左側、黄色の楕円部分はシワが多い。
製作前はシワはなかったのですが製作しているうちにヨレた感じです。
同じ革なのに箇所によって弱いのかも知れません。
フタを閉め荷物を入れてみてベルトの位置を決めて取り付けました。
これですべての作業が完了です。
完成です。内側四隅に芯材を貼ったので自立してます。
製作前のバッグのスケッチよりも少し細身にしました。
A4ノートPCやカメラ、ACケーブルを入れても余裕があるサイズになりました。
そのままタナックスのシェルケースにぴったり収まります。構想から1か月以上かかってしまいましたがなんとかツーリングに間に合いました!
これまでは振動に弱いノートPCやカメラをトップケースに入れていました。出し入れの都度タオルで包んだりガタつかない位置を探したり。
今後はツアーシェルケースにポンと入れるだけなので楽で安心です。
ツアーシェルケースの胴体部分はポリエステル系の織布なので防水のインナーポーチが付属しています。革製品や電気製品はポーチに入れれば安心です。
製作したショルダーバッグを収納したツアーシェルケースはこちらです。
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本革バッグの記事①~➂はこちらです。
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