前回の本革バッグ①では製作するショルダーバッグのイメージや材料、そして旅に持ち運びやすい14インチノートPCの紹介になりました。
本革バッグ②では作った型紙から本革を裁断し小さなパーツから製作していきます。
バッグ本体に使う革は保管していた3枚の黒色の大判の端切れ革がメイン。
どの革も見た目の色はほぼ同じですが若干、艶や硬さが違います。厚さは1.5mm~1.8mmの範囲です。
途中まで製作してみて、ショルダーバッグなら一枚革を使った方がかなりスムーズだったと思います。もちろん半裁の一枚革でも部位で硬さや厚さに若干の差はあります。
本体やパーツの型紙をすべて革に載せてみたら革は十分足りました。
実は考えていたよりなかなか作業が進まないんです。
小物製作ならパソコンを置いたワークデスクの上にA4のカッターマットを敷いてちょっとした空き時間でも作業できます。
革がA3サイズ以上だとデスク上ではスペースが足りずリビングのテーブルが空いている時に材料と用品を持って行って作業するので効率が悪い。
なんだかんだと全ての革の裁断が終わりました。
本体のフタやポケットのフタの大きなアールは裁断もスムーズ。小物を作る時の小さなアールのほうが難しい印象。
革によって銀面の質も少し違うのでヘリ落としも使い分けです。スムーズにできたヘリ落としでも違う革では銀面が引っかかったり。
バッグ本体の縫いは裏返した状態で行います。縫い終わったら表裏を返すので縫い目もコバも見えません。見えるポケットやフタのコバは綺麗に仕上げたい。
バッグはフタの開け閉めが多いのでコバも荒れがちです。
黒のコバコートを塗った方がコバが長持ちしそうです。
コバ磨きで使っている道具です。
コバ処理剤のTOCO FLASH、綿布、紙やすり、コーンスリッカーです。
紙やすりを木板に両面テープで貼っています。
銀面にキズを付けにくく均一に早く作業できます。木片の側面には荒い目のものを貼ってあり番手の違うやすりを取り出す手間も省けます。
コバ処理剤は二種類使ってます。
写真のTOCO FLASHは工作用の白いボンドのような粘度で(乾くと透明)広い床面などに使いやすい。300gと容量も多く普段はこちらを使ってます。(先日追加購入しようとしたらアマゾンで在庫切れ!)
白ボンドと似た粘度のコバ処理剤がトコノールです。こちらも定番ですね。
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トコフィニッシュも使っています。透明で粘度はサラッとしてます。容量が少なめなので二個セットがお得。
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トコフィニッシュはネバネバしないので小さい革の床面やパーツのコバ処理にも使いやすい。
バッグのフロントの立体ポケットです。縫いしろに接着剤のサイビノールを塗って固定中です。
立体ポケットのフタになる革を曲げてます。床面を水で濡らしアルミパイプで押さえます。
一日放置したら型が付きました。
今回、バッグ内部に裏地をつけてファスナー付ポケットも。バッグを開けた時に革の床面が見えないので少し上質感も。
まだ必要なパーツは残っていてベルトや金具、ポケットに付けるマグネットなど細かい部分です。
今回も革包丁は秀次を使ってます。
厚い革も上から押し付けてスッと切れる上質な革包丁。決して高価なわけでもなく研ぎ作業も楽な包丁です。
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次回本革バッグ③はパーツを作り終え縫い作業がメインになります。
本革バッグ①はこちらです。
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