革工芸② 本革と人工皮革 外観は見分けがつかない!?

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キャンプ用のナイフ・フォークセットにカバーを付けようと自宅にあった黒い生地を使ってみることにしました。初心者らしく様々な生地を気軽に試してみます。

左側が前回使った本革で、右側が今回の黒い革です。

早速、黒い革に型紙を置いて使う部位をおおまかに決めます。

柔らかい革です。
床面にトコフィニッシュを塗りガラスで磨けば硬くなるはず。

ところがスムーズにガラスが滑りません。
毛羽立ちも消えてない。

本革なら繊維方向に沿ってスムーズに磨けます。
妙だなと思いながら磨いた後、しばらく放置しても柔らかい革。

ん?本革ではないのか?

やっと気が付いて銀面(革の表面)に水を垂らしてチェックしてみます。本革なら水が浸みてビニール素材の革なら水がはじかれるはずです。

どちらも水をはじいているような。

茶色の革は本革ですが銀面がオイル加工されていたようです。
黒い革の方は水を寄せ付けない感じです。ビニール素材ですね。

試しに目打ちで線を引いたりステッチルレットでラインを引いてみました。

茶色の本革は目打ちでひっかくと表皮が薄くはがれて線になります。
黒の革はひっかいても線が出ません。

ステッチルレットを本革に押し付けるとドットのラインが出来ますがビニール素材には出来ません。

人工皮革は外観だけでは革工芸の初心者には見分けずらい皮革です。

*人工皮革は合成皮革のひとつで外観を本革に似せて使われる合成繊維の皮革です。裏面には不織布が使われ見た目は本革にそっくりです。合成皮革は植物や動物繊維でない合成繊維で製造される皮革の総称で加工の自由度も高く様々な工業製品に使われてます。

人工皮革・合成皮革は価格は安く手入れも楽です。身近なのはスクーターのシートです。

バーグマン200のシートの表面はヘビ革のようにざらざらに加工してあります。泥がこびりついてもついてもシャンプーとブラシで水洗してキレイになります。

ツーリングでは雨の中を走ることもあるのでサイドバッグなど合成皮革の製品が多く販売されいます。

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