思っていたより道具は多い
初めての革工芸です。
革包丁の刃のカバーを作ってみます。
先日購入したキット一式はクリアケースにどさっと入って届きました。
ビニール袋に小分けになっていた中身を広げて開封してみると数が多い。別に購入した材料もあるのでテーブルに並べると場所をとります。
先日購入したキットはこちらです。
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レザークラフトのスターターキット購入 届いた商品に大満足
何かと自宅で過ごす時間が増えた2020年。 インドアで人気があるレザークラフト、革工芸にチャレンジです。 どちらかというとアウトドア派なので革で作ってみたいもの ...
革小物を作るまえに道具を整理する道具箱が欲しい感じです。
組み立て式のプラスチックトレーを100円ショップで購入しました。
トレーと外枠をそれぞれ2点づつ購入。枠を重ねて2段トレーになります。
トレーをしまって持ち運ぶと道具がトレーの中でガタつくのでスベリ止めにシートを敷きました。転がってしまうポンチ類は小箱に。
キットが入っていたクリアケースはカッティングマットやプラ板、紙ヤスリの収納にピッタリです。
習うより慣れろで
カバーの製作です。
革包丁の刃は厚紙がかぶせてありましたがカバーはありません。
革を二つ折りにして先端と片側を縫うだけの簡単なカバーを作ります。
使う革は端切れです。
部位は銀面(革の表面)にしわが出来ている部位を裁断してみました。(この選んだ部位が柔らかすぎて最初の失敗です)
裁断した革の床面をトコフィニッシュで磨いてみました。
(トコフィニッシュを革の上に垂らして磨いたら手指もマットの上もドロドロになる失敗も)
床面の毛羽立ちは消えて革が少し硬くなりました。
型紙はカレンダーの裏紙。革包丁の刃の部分をトレースしました。
2枚に切った革を張り合わせたカバーではなく一枚の革の中央を折りまげ縫います。縫いしろは7mmくらいに。(かなり適当です)
型紙を当てて目打ちでラインを引こうとしても銀面がデコボコな革では引けません。型紙に合わせて直接、革包丁で裁断です。革が柔らかいせいか簡単に切れました。
縫いしろに木工用ボンドを塗って貼り付けます。2時間経ってから菱目打ちのラインを引きです。
きれいに菱目のラインが引けない
菱目を打つラインを引くのにネジねリという道具(先端が二股になっている)を使ってみました。
銀面は悪いしコバが荒れているせいかラインがまっすぐ引けません。(本当は腕のせいです)
ギザギザの車輪が先端に付いたステッチルレットという道具でステッチのラインが簡単に引けました。
銀面が荒れていてもまっすぐなラインになりました。菱目打ちは4本菱目を使って角は2本菱目です。
万力に軽くはさんで縫ってみます。
よく見ると菱目の大きさが違うしずれてる!YouTubeの革工芸動画では見たこともないひどい菱目です。
練習なのでそのまま縫ってみます。
さくさく縫えると思ったのですが、力を入れると革がグニャっとなります。菱目もつぶれてしまいます。
Youtubeで見る革工芸と違いすぎる!と思いながら縫い終わったものの出来たのは残念なカバーでした。
気を取り直して硬い部位で作り直し
気を取り直して同じ端切れ革でも銀面がきれいで硬い部位を裁断してやり直しです。トコフィニッシュで床面をしっかり磨きました。
ボンドで貼り合わせ今度は3時間経ってからステッチルレットでラインを引きました。
最初の革より菱目もまっすぐにキレイに打てました。
これだと縫いやすいし菱目もつぶれません。
縫い終わってからコバのデコボコを革包丁で揃え付属のヤスリで削ってトコフィニッシュ磨き。すりこ木棒に似たコーンスリッカーを使うとコバが崩れずに磨けました。
完成です。カバーとしての機能は十分そうです。
失敗したカバー(左)と作り直したカバー(右)です。
同じ端切れ革でも部位が違うだけでこれだけ違うものになるんですね。
今回、初めて革を切ったり貼ったり。縫ってからコバを磨いたりと革工芸の道具の使い方が少し分かりました。
格安キットの道具で使う革が端切れでも小さなカバーなら簡単に作れそうです。
次はアウトドアに使える小物
次は実用的なアウトドアの小物にチャレンジです。
キャンプ用品や道具のケース・カバーの材質はだいたいプラスチックとかポリエステルです。カラフルさはありますが安っぽく見えてしまうことも。
革製品はアウトドアとも親和性があります。
愛用のキャンプ道具や小物を入れるケースが革で揃っていたらキャンプが一層楽しくなりそうです。