キャンプ用品 各種防水スプレーをタープに吹き付け 予想以上の結果に

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浜辺、河原、高原とそれぞれ違った楽しみ方があるキャンプ場。
雨対策が必要なのは海浜公園でのデイキャンプも一緒ですね。

梅雨時ならどこでキャンプするにしても雨対策が必要。梅雨明けで一日中晴天の予報でも山間部のキャンプ場は天候が変わりやすいし、朝起きてみたらテントが夜露でびっしょりとか。

先月、梅雨入り前にテントやターフの防水対策で防水(撥水)関連のスプレーを購入しました。
ソロキャンプキャンプに限らず、インナーテントをフライシートで覆ったり、テント前室を兼ねてヘキサタープをテントの上に張るツーリングキャンパーも多いですね。フライシートの防水性能がしっかりしていればかなり心強いです。

今回、10年以上前に購入して数回使用したヘキサタープ(ポリエステル素材)をまたキャンプで使用することにしました。
(すでに存在しない懐かしい名前のキャンプ用品ブランドです)

撥水性能が心配だったので、タープを軽く洗って乾かし防水スプレーを噴霧しました。

今回、メーカーの異なる3種類の防水(撥水)スプレーで撥水性能を試してみたのでご紹介したいと思います。

3本ともアマゾン経由で購入してみました。
まずはそれぞれの製品を簡単に紹介します。(価格は購入時のものです)

3M スコッチガード はっ水・防汚スプレー衣類・布製品用 345ml SG-P345i 購入時価格¥709

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LOCTITE(ロックタイト) 超強力防水スプレー長時間 380ml DBL-380 購入時価格¥695

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アサヒペン 防水塗料スプレー420ML(透明クリヤ) 購入時価格¥1,710

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スコッチガードもロックタイトのスプレーも衣料品や傘などに使う撥水スプレーです。用途も成分も似ています。どちらも革製品には使えません。
(注意)アサヒペンは衣料用の撥水スプレーではありません。防水塗料スプレーです。今回は試しにこのスプレーをタープに噴霧してみました。

それぞれの缶の表面に印刷されている注意書きを抜粋しました。

3M スコッチガード
使えるもの : ウール・ナイロン・ポリエステル等の繊維製品、スキーウエアなど
使えないもの: 皮革・毛皮、ビニールやポリウレタン等で加工されたもの
使用面積  : 約1.4m2~2.6m2 (生地により異なる)
成分表示  : フッ素系ウレタン樹脂・シリコーン樹脂・アクリル樹脂....(とありますが省略)
高圧ガス  : 炭酸ガス
使用上の注意: 火器と高温に注意。必ず屋外で使用
分類    : 第四類第一石油類危険等級Ⅱ

ロックタイト
使えるもの : 繊維製品、衣類・スポーツウエア・レインコート・アウトドア用品など
使えないもの: 皮、スウェード、絹、ゴム、プラスチック製品、和服、毛皮...
使用面積  : カサ約4本分
成分表示  : フッ素樹脂・シリコーン樹脂・石油系炭化水素
高圧ガス  : LPG
使用上の注意: 火器と高温に注意。必ず屋外で使用
分類    : 第四類第一石油類危険等級Ⅱ

アサヒペン
使えるもの :コンクリート壁、モルタル壁、木部、すのこ
(使えないものは記載されていませんが、衣類用ではありません
使用面積  : 2m2~4m2
成分表示  : 合成樹脂塗料(アクリル樹脂)・有機溶剤
高圧ガス  : DME
使用上の注意: 火器と高温に注意。取扱中は必要に応じてマスクと手袋を着用。
分類    : 第二石油類危険等級Ⅲ

スコッチガードとロックタイトは用途は同じで成分も似ていますが、アサヒペンは用途も全く違います。

ヘキサタープ

タープには生地自体に傷みがなく、汚れもありませんでしたが、スプレーする前に中性洗剤で軽くゆすぎ洗いして乾かしました。汚れによって撥水性能に違いが出ないようにしました。

ヘキサタープを物干しに乗せて広げ横並びに4か所で中央部に凹部をつくりました。
風で飛ばないようにタープは竿に固定しています。
(細長い白い紙片はスプレー場所の目安でつけたので無視してください)

凹部の裏側にはスプレーのメーカー名を貼りつけました。

防水(撥水)スプレーの効果をチェックした工程です。

(1)3か所の凹部に各メーカーごとの防水スプレーを噴霧して乾かす(1箇所はスプレーなし)
(2)(1)乾いたそれぞれの凹部に水滴ができる程度に霧吹きで水を噴霧して5分後に状態を目視
(3) それぞれの凹部に水が溜まる程度まで噴霧
(4) 裏側の水漏れ具合を目視でチェック
(5) さらに約30分後に裏側の水漏れ具合を再度目視でチェック

まず、それぞれの凹部に防水スプレー噴射して乾いた10分後を見計らって霧吹きで水を噴霧した画像です。
画像は左から順番に3Mスコッチガード、ロックタイト、アサヒペンです。4枚目は防水スプレーなしです。
(注意)アサヒペンは合成樹脂塗料なので噴霧した部分の生地が硬化します。

防水スプレーした3か所はどれも水滴が丸まっていて撥水効果が良く見えます。スプレーをしていない右端の画像は水滴が丸まっていません。4か所すべて水を噴霧したくらいでは全く水を通しません。
防水していない右端も大丈夫です。(10年以上も前のタープなのでこの段階で染み込むと思っていました)

5分後にチェックしても裏側に水の染み込みはありません。(防水スプレーなしの場所の画像がありませんが大丈夫でした)

(3)の工程です。この状態から少し水が溜まるくらい水を噴霧しました。
(またもや右端の防水スプレーなしの画像をとり忘れ!)

(4)この時点で裏側をチェックです。

防水スプレーをしていない箇所は裏側から水が滴り始めました!(そりゃそうです)
防水スプレーをした3か所はこれだけ水をためても裏側には染み込んで行きません。
触ってみても水分が指につきません。

アサヒペンは防水塗料なので染み込まないのは当然かもしれませんが、スコッチガードとロックタイトも撥水効果が十分効いています。

驚いたのは30分後(5)です。

どの凹部の裏側も(4)の時点の裏側の状態と同じです。(同じなので画像省略)
防水スプレーをした3か所は裏側は水滴どころか水分さえしみていません。

予想では3Mスコッチガードとロックタイトは30分もすれば、少しは染み込むだろうと思っていたのに大外れです。
防水スプレーなしの場所はずっと水が滴り落ちていたので溜まっていた水自体がほぼなくなりました。

左から3Mスコッチガード、ロックタイト、アサヒペン

判明したこと

・古いヘキサタープ(ポリエステル素材)でも防水スプレーの効果大!
・衣料の防水を売り物にする3Mスコッチガードもロックタイトの製品も強力な防水効果
・防水スプレーをしていないとすぐに水が染み込む

使ってみて気づいたこと

・乾燥時間はどれも夏場でも20分程度必要(今回、10分でしたが効果は十分出ました)

・3Mスコッチガードとロックタイトはポリエステル素材に噴霧しても生地の色合いも感触もかわらない

・アサヒペンの防水塗料は合成塗料を塗るようなものなので生地の表面が硬化してゴワゴワした感じになる
(耐候性が求められる屋外の外壁や木部の防水塗料なので身に着ける衣料品には不可)

・3Mスコッチガードは噴霧した時にわずかな化学臭。乾けば匂いはしません。

・3Mスコッチガードもロックタイトも容量的にはヘキサタープ1枚分は噴霧できない。
一人用テントはもちろん小型の4人用テント程度なら1本で間に合いそう。

(注意)アサヒペンの防水塗料をスプレーするときはマスクが必須。化学臭が庭中に漂うくらい強い刺激臭。
風向きによっては吸い込んでしまう恐れがある。

以上、「キャンプ用品 各種防水スプレーをターフに噴霧 予想以上の結果に」でした。

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