南伊豆ツーリング① スクーターで1泊2日 初日は下田観光が中心

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今回もバーグマン200でツーリングです。
これまでで一番遠い南伊豆です。二日間の走行距離は約500キロ。
スクーターでの日帰りはちょっと無理な距離なので下田に泊まり1泊2日で南伊豆の観光名所やビーチを回りました。

横浜から東名高速・小田原厚木道路・箱根新道・伊豆縦貫道を抜けて下田です。下田街道沿いには観光名所・温泉がたくさんありますが今回は南伊豆に直行です。

南伊豆は三方を海に囲まれていてどこを走っても絶景ポイントが数多いのはもちろん、下田には幕末の史跡が多くて歴史好きな人にも人気の場所です。ツーリングの記事は前編・後編の二部構成と考えていたのですが、前編・後編では収まりきらないほど南伊豆には見どころいっぱいでした。

二部構成には収まらずとても長い記事になってしまうので①~④にわけて四部構成にしました。

ということでまずは①のツーリング初日前編です。往路の様子と下田市街の観光スポットをご紹介します。

横浜から下田まで快適な走行

小田原厚木道路と富士山

日曜日の朝、横浜市内を7時に出発です。
最初のコーヒータイムは箱根新道を超えたあたりにしようかと考えていたのですが、小田原厚木道路を走っていると雪化粧した富士山が見えたので、思わず小田原パーキングエリアでコーヒー休憩です。

まだ朝8時前で空気も澄んでいるせいか見事な富士山です。今回は上々の出だしです。

箱根新道で箱根を超えて伊豆中央道へ

小田原厚木道路を箱根新道方面に進みます。

無料の箱根新道も平日は大型車が多いのが難点です。
追い抜きポイントが少ないので3,4台の貨物満載の大型車が連なるあきらめてのんびり走るしか手がありません。でも日曜日なら大型車も少なくてスムーズです。

遅いクルマを抜くことができて前後を走るクルマは一台もいません。快適な高速クルージング!

と思っていたら左側の登坂車線から数台の大型バイクに抜かれてそのまま置いてきぼりです。

登りの峠道でも大型バイクはホント速い。
クルマよりは速く走っていたのですが、やはりスクーターです。
このままマイペースで巡航です。

箱根から芦ノ湖方面に入ってみると箱根をロードバイクで超える人も富士山撮影してました。

箱根峠を超えて三島方面に向かいます。山中城跡公園のトンネルです。
ここから先は三島まで下りの長いワインディングロードが続きます。

トンネルを抜けて道が右に大きなカーブを描く場所が富士見平ドライブインです。
名前のとおり富士山が見渡せるドライブインです。

国道1号を三島塚原の交差点で左折です。伊豆縦貫自動車道(無料区間)に入ります。
そのまま有料区間の伊豆中央道まで走ると道路は少し右方向に向きを変え、それまで背中側にあったはずの富士山が右手に見えてきます。
ここから見える富士山も見事です。

なんだか富士山特集みたいになってますがこの日はどこからも富士山がきれいに見えていました。
大仁中央ICで伊豆中央道を降りて一般道を走ります。

食事も買い物も休憩もできる大仁の大型スーパー

大仁中央ICで降りたのは休憩予定地のアピタ大仁店があるからです。

スーパー近くで独特なシルエットでそびえるのが城山です。
標高は342メートルで決して高い山ではないのですが、この山が見えるとそこにスーパーがあるという目印にしてます。

城山の後ろ側には葛城山があります。伊豆の国パノラマパークからロープウエイで葛城山山頂に登れます。今回はパスしましたが、南に伊豆の山々、眼下に伊豆の国市、北に駿河湾と富士山を望むことができる山頂展望台がある観光地です。

アピタ大仁は朝9時開店で食料品・日用品以外にキャンプ用品などもあります。
専門店は多くはありませんが、和食レストランやラーメン店も入っていてしっかり食べることもできるし、軽食ならマクドナルドやフードコートといったファストフードもいいですね。

この先、下田街道沿いにはアピタ大仁店のような大型店舗がありません。特にファミリーでドライブする時はなんでも揃うお店が便利ですね。


伊豆の踊子の道 下田街道で下田へ

スーパーで小休憩したあとは一般道を走り修善寺駅前を経由して県道349号線を南下です。
この県道は整備された二車線の道もあれば農道のような雰囲気の道も。交通量も信号も少なくてのどかな裏道です。
下田街道に合流するとまもなく湯ヶ島温泉の入り口です。

天城の山中をぬうように通る下田街道です。緩やかな登りが続きます。

天城トンネルを通り抜けます。トンネルを抜けると南斜面になって反射する陽光が眩しく感じます。

河津七滝ループ橋です。

ここを過ぎるとまもなく湯ヶ野温泉です。
川端康成の伊豆の踊子では「私」と踊子たちが交流を深めた場所ですね。
有名な福田家の前にかかる橋のたもとには誰でも入れる足湯があって寄り道がてらの休憩もできます。
今回は残念ながら先を急ぐのでパスです。

下田に向かうには二通りの道があります。
河津の町並みを眺めながら海岸線の道。もうひとつは今走っている下田街道です。

伊豆の踊子たちも小説の中で下田街道を選んでいます。湯ヶ野温泉を過ぎたら下佐ヶ野のT字路を右折です。
一般の大型車・バスは通行できません。道幅が狭いところがあります。

伊豆の踊子ではこの道の途中で河津の町と伊豆大島を望む様子が描かれています。
今が樹木が多くてほとんど見えませんでした。
途中で脇道に入ると切通しになった場所で太平洋を見ることができました。

伊豆急行蓮台寺駅です。
日曜日の昼近くにしては観光客が意外に少ないんですね。

下田街道もこのあたりまで来ると道路も平たんです。
天城峠を頂点にほとんど下り坂でしたね。ふと見たメーターパネルの燃費にびっくり。

計算上の燃費とは言えこの時点でなんとリッター40キロ!
バーグマンを購入して以来、40キロの表示が出たのは初めてです。

下田市街の観光

唐人お吉記念館

蓮台寺駅を出るとまもなく下田です。いつの間にか下田市街に入っていました。

ロープウエイ乗り場が左手に見えます。右手が伊豆急下田駅。

ここから数百メートル先右側にあるのが唐人お吉記念館です。昼食前に寄ってみました。
通りに面していて坂本龍馬と唐人お吉の大きな看板があるので一目でわかります。

歴史上、二人に交流があったわけではありません。
幕末に開港された下田の宝福寺は勝海舟が土佐藩主山内容堂から坂本龍馬の脱藩を許してもらった場所であり、同時にアメリカ総領事ハリスに仕えたこともあるお吉がその生涯を絶ったあと手厚く葬られた場所でもあるんですね。

宝福寺の右手が唐人お吉記念館です。記念館の前が駐車エリアになっています。

こじんまりとした記念館の庭に建つのがお吉の墓です。

当時、日本が開港していたのは下田と函館の2港のみです。その下田で波乱万丈の人生を送ったお吉の姿をこの記念館で伺い知ることができるんです。 お吉にまつわる貴重な展示が数多くあります。

坂本龍馬と下田との接点についても貴重な展示がたくさんあります。

山内容堂が勝海舟に手渡したといわれるひょうたんが描かれた扇子。

唐人お吉記念館
伊豆急下田駅徒歩5分
開館時間 午前9時~午後5時(年中無休)
入場料  大人400円 中高生200円 小学生以下無料

幕末の下田を想像させるペリーロードと大正時代の伊豆の踊子の舞台

ペリー艦隊来航記念碑の近くの下田市旧澤村邸から黒船ミュージアムの水路に沿う情緒豊かな細い通りがペリーロードです。

団体でない観光客のそぞろ歩きが多いようです。

和食よりもカフェスタイルの飲食店が多いのが特徴でしょうか。両脇にオシャレなお店がちらほらと。
ペリーロードの景観も良くてゆったりと時間を過ごすことが出来そうです。

ペリーロードを外れると昭和のレトロな雰囲気の町並みです。
居酒屋やスナックの名称には、なんとかの「黒船」や「ペリー」というのが多いんですね。さすが下田です。

そんな時代を感じさせる銭湯の名前はそのまま「昭和湯」でした。

昭和湯のすぐ東側、徒歩1、2分の場所にあるのが伊豆の踊子の最後の場面となった汽船乗り場です。
小説のなかの「私」と踊子の別れのシーンがこの場所ですね。
残念ながら漁港の岸壁の上に乗り場跡の表示がありました。

小説が書かれたのは大正時代で90年以上も前のこと。出版されたのは昭和に入ってからです。港の風景は当時とはかなり変わっています。
当時と変わっていないのは港から見える寝姿山でしょうか。「私」こと川端康成が出航するときに目にしていた山の風景となんら変わらないのが寝姿山の姿ですね。ただ小説通りに「私」がボロボロと泣いていたら周りの風景は見えていなかった、かも。

下田海浜ホテルと鍋田浜

ホテルのチェックインの時間が迫ってきたので一旦ホテルに荷物をおいて夕方以降のツーリングポイントを確認しておきたいと思います。
今回宿泊したのは下田海浜ホテル。

ペリーロードから500メートルしか離れていないのであっという間に到着です。予約した時はビジネスホテルという印象でしたが、入ってみたらロビーも広々として目の前には海が広がる絶好のロケーションでした。部屋から浜が一望出来て温泉施設も充実しています。低価格なリゾートホテルという方が正しいですね。

チェックインすると浴衣の色とサイズを選ぶことができます。部屋からの眺めを満喫しながら休憩です。



まだ午後3時半なので須崎の恵比須島やまどが浜海遊公園を回ります。そして初日の最後は南伊豆の南端から太平洋に沈む夕日を見に行きたいと思います。この続きは「南伊豆ツーリング②」にアップします。

以上「南伊豆ツーリング① スクーターで1泊2日 初日は下田観光が中心」でした。

南伊豆ツーリング②~④はこちらをどうぞ。

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