神奈川の南端ツーリング 三浦市(前編)

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神奈川県の最南端と言えば三浦半島の城ヶ島。
5月下旬に城ヶ島がある三浦市を東の三浦海岸から松輪、毘沙門、城ヶ島、三崎と走り西の諸磯湾まで海岸沿いをぐるっとスクーターでめぐってみました。

前編では三浦海岸から海岸線を走り岩堂山付近の丘陵地帯までご紹介します。
後編では城ヶ島・三崎周辺・諸磯湾を巡った様子をご紹介します。

スクーターだと機動性があっていろいろなポイントを回れます。ただしちょっと停めるたびに毎回一日料金(一回いくら)を支払っていると大変なので無料駐車場や駐車スペースがあったポイントの紹介が多めになってます。

マリンスポーツだけじゃない歴史溢れる三浦半島

神奈川でマリンスポーツというとやはりヨットが代表的です。三浦半島のあちこちでヨットハーバーを見かけます。

一方、三浦半島と言えば古くは中世以前まで遡る三浦一族の栄枯盛衰の歴史があります。
また、ペリー提督率いる黒船が最初に来航したのは久里浜と浦賀の沖合で三浦半島が日本史の大転換の舞台にもなりました。
(画像は2枚とも久里浜ペリー公園内にあるペリー記念館で撮影したものです。)

隣の横須賀市には第二次大戦終了まで旧日本海軍横須賀海軍工廠があり現在の米海軍第七艦隊の拠点の横須賀海軍施設があります。(下の写真はどれも横須賀の米軍基地内です。まさにアメリカが再現されてます。ちなみに基地内の道路は日本と同じく左側通行です)

津久井浜ではウインドサーフィンワールドカップが毎年開催されてます。
津久井浜は横須賀市ですが隣り合う三浦海岸の三浦市も横須賀市と並んでワールドカップの主催メンバーです。
(今年は5月10日から15日まで開催されました)
うーん、やっぱりマリンスポーツと言えば三浦半島でしょうか。

いろいろ魅力ある三浦半島です。横浜市内からスクーターで横浜横須賀道路(横横)を使ってまずは三浦海岸を目指します。
ざっくりと言えば横浜市内から横横経由なら1時間程度のドライブです。

三浦海岸

横浜横須賀道路をひたすら南下です。横須賀ICまで来ればもう衣笠ICはすぐそこです。その次の佐原ICも2km程度の距離です。どちらで降りても三浦海岸方面に便利です。半島西側の長井漁港方面に急ぐのであれば衣笠ICを降りて有料道路の三浦縦貫道路が便利です。

横浜市内からであれば一般道走行で125ccのスクーターでもツーリング圏内です。環状2号線終点で湾岸道路(国道357号線)を右折すれば八景島近くまで一本道です。八景島からは国道16号を走り横須賀からJR衣笠駅前を通り横横道路の衣笠ICの入り口まで走ります。あとは同じです。平日の朝夕は渋滞しても日曜・祝日の朝なら空いている経路です。
日曜・祝日なら下道で途中休憩しても2時間はかかりません。

公共のバイク駐車場は三浦海岸交差点近くの県道路公社の下浦海岸第2駐車場です。シーズンの7月~8月は二輪車でも1時間100円です。シーズン以外では週末が1時間50円。平日が1回50円です。

下浦海岸第1駐車場と津久井浜にあるウインドサーフィンW杯記念駐車場には二輪車スペースがありません。

(注意:2018年5月現在でグーグルマップには下浦海岸第1駐車場が「第2」と表記されています。
諏訪神社入り口交差点にある本来の下浦海岸第2駐車場という表記はグーグルマップにありません。
また下浦海岸第3駐車場という表記がありますが現在は「ウインドサーフィンW杯記念駐車場」という名称です。
呼称と場所がまぜこぜになってしまっているようです)

下浦海岸第1駐車場を過ぎると無料の公共駐車場がいくつもあります。

三浦海岸中心部からは東側にずれてしまいますが、ちょっとバイクを停めて浜に出たいという程度ならこちらの方が使い勝手が良いかもしれません。

上の写真のように県道と遊歩道の間に設けられた空きスペースのような駐車場で区画も見えずらいのですが三浦海岸から離れて金田漁港に近づくほど駐車されているクルマはかなり少なくなって静かな浜辺になります。

浜辺に降りてみます。海水浴シーズンはまだ先なので浜辺の人影もまばらです。
投げ釣りを楽しむひともちらほら。

浜辺よりも海上のウインドサーファーのほうが人数は多いかもしれません。

三浦海岸を後にして県道124号をまた南下します。

金田漁港

海岸沿いの遊歩道が無くなるとリゾート色が薄まってローカル色が濃くなります。スクーターに乗って5分で金田漁港が左手に見えます。漁港の前の信号を左折したら想像以上に広い港でした。レストハウスの前の駐車場も広々してます。

レストハウスには「金田湾朝市」のバナーがかかっています。1階が朝市の会場です。2階は「レストランKANEDA」です。

金田湾の日曜の早朝の朝市は見逃せません。漁港に水揚げされたばかりの新鮮な魚です。
水揚げによって市場に並ぶ魚の種類が違ってきます。野菜ももちろん地元の野菜です。

三浦海岸周辺に土曜泊したときは翌日曜日の朝食前に友人を誘ってワイワイやりながら朝市を見てみるのも面白そうです。

レストランからのは金田漁港とその先に広がる三浦海岸が見渡せます。堤防の先端には釣り客も見えます。

三浦海岸に車で遊びに来た観光客は県道215号ではなく国道134号で海岸沿いを走らずに直接、城ヶ島方面に向かうのでここから先は比較的すいてます。地元の人や松輪方面への釣り客などの利用が多いのでしょうか。
ワインディングロードもあってツーリングとしては県道215号の方が三浦半島のローカル色を楽しめる道です。

江奈漁港

途中の剣崎灯台の入り口を通過して直進するとまもなく道は下り坂になり右に180度ターンするカーブです。
下った場所は江奈湾でこのあたりが松輪サバで有名な場所です。

江奈湾は大型の釣り船が多くて駐車場も広いんです。県道から漁港への道は砂交じりなのでバイクは要注意です。

そろそろお昼ですが、釣り客を乗せた釣り船が続々と帰港してきました。
釣り船なので相当早い時間に出航したのでしょう。下船した釣り客のクーラーが重そうなので釣果も良さそうです。

江奈漁港には「ENA VILLAGE」という青いおしゃれなレストハウスありました。
2階はレストランの「地魚料理 松輪」です。

建物の斜め前の木造の店舗では鮮魚が溢れかえってます。
釣り船の釣りえさも扱っているようです。

江奈湾の中央には数多くの釣り船が係留されていて東側部分は浅くて干潟になってました。

レストハウスにあった地魚料理の店でもしかしたら松輪のサバが食べれたのかもしれませんが昼過ぎには三崎の市場を覗くのでここは我慢して毘沙門に向かいます。

トンネルをくぐりあっという間に毘沙門です。
こちらはこじんまりとした漁港でやはり浅い湾です。海も穏やかで気分がのんびりするような湾です。

毘沙門の漁港は関係者以外進入禁止ですので周辺にも観光客は見かけませんでした。
この近くには岩肌を削ったような「毘沙門洞窟弥生時代住居址群」があります。
(バイクで直接近くまで行けるかどうか不明だったのでパスしてます)

毘沙門から城ヶ島方面に向かいます。ここまでもそうですが金田漁港から県道215号は舗装もきれいで交通量も少なく海からの風を受けながら気持ちよく走れました。

坂を上がり宮川公園近くになると左手に巨大な風力発電のプロペラが見えます。
少し高台になっているんですね。同時に左右の丘には広い農地が広がっています。

岩堂山付近からの眺望

宮川公園の先を右折して岩堂山方向に向かってみることにしました。
さらになだらかな丘を登ります。すると丘陵一面がキャベツ畑だったり色鮮やかなビニールハウスが並んでいたりします。

ついさっきまで海岸を走っていたはずですがいつのまにか周囲も高台になってきました。
岩堂山(山と言っても少し盛り上がった丘です)近くの農地からの景色です。大海原を海を見下ろす感じです。
東方向には房総半島が見えて西の方向には晴れていれば富士山が見えます。

神奈川県内だとこんなに開放感があって眺めがよい農地は他にないかもしれません。

岩堂山の脇までの道路は片道1車線なのでスムーズに走れます。ただし畑の中の脇道に入ると自動車が1台がやっと通れる程度の農道です。農作業用の軽自動車とのすれ違いもできません。バイクで農道に入ってしまって作業車が来るとバックはもちろんUターンもできないので要注意です。

以上、「神奈川の南端ツーリング 三浦市(前編)」でした。
後編では城ヶ島と三崎漁港周辺と諸磯湾の夕陽を掲載予定です。

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