日本郵船氷川丸見学ツアー(非公開場所) 

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昭和5年(1930年)に建造され、現在は山下公園に係留されている氷川丸。
最近は外国人観光客の見学も多い横浜の観光スポットのひとつです。今回、特別なツアーが催されたので参加してみました。

一般の見学コースは客室や社交室・食堂といった乗船客用のエリアと操舵室や機関室などです。
一般のコースでも昭和初期の客船の豪華な内装や操舵室の機器や機関もそのまま残されていて見応えは十分です。屋外デッキの堅牢なチーク材の甲板も建造当時のまま補修され使われています。


週末はオープンデッキがあり後部デッキが開放されるので天気の良い日は船上から横浜港の雰囲気を満喫できます。
食堂の丸窓から見ると海水面が結構近いんです。

今回の見学ツアーは一般には公開されていない非公開場所を含む見学です。

非公開場所というだけでも人気が出そうなツアーですが、同時に日本郵船歴史博物館で開催中の平安丸の企画展で展示されている平安丸の水中写真と実物の氷川丸の比較ができる資料も用意されていて興味深いツアーでした。

平安丸は今も西太平洋のチューク岩礁の海底に眠る氷川丸の姉妹船です。
平安丸についてはこちらをどうぞ。

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撮影も自由でしたので一般の見学コースでは入れないエリアの写真を中心にご紹介します。

フォアキャッスルデッキ

操舵室のあるキャプテンズブリッジから見えるフォアキャッスルデッキです。フォアマストの先のデッキで船首部分です。
マストの先には揚錨機が見えます。

遠くからだとわからないけど近寄ってみると揚錨機の大きさに驚きました。

フォアキャッスルデッキからキャプテンズブリッジを振り返ります。

船員居住区

フォアキャッスルデッキの下には船員用の居住区もあります。
通常見学できる客室は整備され手入れされているので言ってみればお化粧されているような状態です。

船員居住区を回ってみると建造から90年近くになる氷川丸の実年齢を知ってしまったような気がしました。
貨客船の役目を終えてからは修復・整備される必要のないエリアですね。

船底の機関室とスクリューシャフト

機関室は公開されていて8気筒のディーゼルエンジン二基がそのまま展示されています。

機関室の最下部は喫水線よりも下で2基のエンジンに挟まれている中央の通路までは一般公開されています。

今回はその通路から特別にフェンスを抜けてエンジンと船側の間の狭い通路を通って船尾方向へ向かいます。

発電機用機器

ディーゼル機関を挟んで通路とは反対側を歩くので一般見学では見えない機器の裏側を見ることができます。

二基のスクリューを回すために必要なエンジンや機器は残されていますが、肝心の二基のスクリューは取り払われていて氷川丸にはありません。
そのためスクリューを回す2本のシャフトもエンジン側を残して先にはありません。そのためまっすぐに船尾まで伸びるシャフトを覗く事ができます。

残された太いシャフトもボルトで固定される構造がわかる状態で残っています。

この場所までの通路は鉄板で歩行用の通路が仮設されています。この通路のすぐ下が文字通り船底です。そこには錆が積もり船尾も天井も部分的に錆びて赤茶けているのがわかります。当時の鋼材は英国からの輸入品で天井のむき出し部分にENGLANDの文字がかすかに残っています。

スクリューシャフトに挟まれた船尾部分はリベット留めされた鋼材の形が六角形のハニカム構造に近いですね。

船底にいると振動音が響いていました。
振動の原因は氷川丸のすぐ東側に停泊している観光船マリンシャトル号のエンジンでした。

空気中よりも水中の方が音が伝わりやすいことが実感できます。船上にいればマリンシャトル号のエンジン音は気になりませんが、船底で聞くとちょっと不気味な感じもします。上下左右が鉄板に囲まれたエリアなので水中を伝わった振動が増幅されているのかもしれません。

外観

通常の出入り口からは見えにくい外観も撮影してみました。今回のツアーでは桟橋も船首に近い位置まで行けます。
あいにく桟橋自体が船首部分まで伸びていませんので少し手前から船首を撮影することはできます。

今回の見学コースは一般公開用に整備されたコースではないので、シューズはしっかりしたものを履きたいですね。
埃っぽさはありませんでしたが、整備されていない居住区だと鉄板や鉄柱に錆も出ているのでむやみに寄りかかったりしない方が良さそうです。

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「グランブルーの静寂~もうひとつの氷川丸」の比較場所

日本郵船歴史博物館で開催中の企画展には水中に横たわる平安丸と氷川丸の比較写真が展示されています。
左は平安丸の屋外デッキと比較された氷川丸の屋外デッキです。
右も平安丸に残っているのと同じタイプの氷川丸の計器類です。

氷川丸はいつでもだれでも気軽に見学できます。

一方、平安丸は日本から遠く離れた西太平洋のチューク環礁の水中に横たわっていてダイバーだけが見ることができます。

姉妹船なのに違いすぎる今の2隻の姿。何かしみじみと感じるものもありました。


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